英語表現の中に未来を表す方法はいくつご存じですか?
「will」の助動詞を使うもの、「be going to」を使うものが、すぐに思い浮かびますね。実は他にもありますよ。
それぞれ、シチュエーションをイメージしながら違いをみてみましょう。
英単語・イディオム
will
「これから~します」と、その場で相手に自分の意志 (will) を明確にし、追加して「それでいかがでしょうか」と相手の意見を聞く場合にも使われます。
また、「ですから、…しておいてください」と、相手へ次の行動を促すような表現のときにも使います。
OK, I will reschedule the presentation for next Thursday.
Will that work for you?
(わかりました。来週の木曜日にプレゼンテーションを予定変更します。あなたのご都合はそれでよろしいですか?)
I’ll be right back. So, please wait around for a while, OK?
(すぐに戻ります。ですから、このあたりで少し待っていてください。よろしいでしょうか?)
be going to
すでに心づもりや、予定が決まっており、「to」以下の出来事に向かって進んでいる最中であることを表現します。
「~するつもり」を表現し、相手に「はたらきかけ、依頼」へと流れていきます。
We’re going to start the work at 8:00 a.m. sharp. So don’t be late.
(私たちはその作業を午前8時ピッタリに始めるつもりです。遅れないように。)
We are going to go hiking this weekend. Care to join us?
(私たちは今週末、ハイキングに行く予定です。一緒に来たいですか?)
文法
現在進行形
未来の時点で「~しています」と表現することで「予定(~します)」を表します。
be going to(~するつもり)よりも、さらに細かい内容まで決定していて、それをふまえて相手への働きかけが表現できます。
I’m baking some cupcakes. Why don’t you come over for afternoon tea?
(カップケーキをいくつか焼きます。アフタヌーンティーにいらっしゃいませんか?)
I’m looking forward to going to New York next month. I’ve always dreamed of seeing the Statue of Liberty.
(私は来月ニューヨークへ行くのを楽しみにしています。自由の女神像を見るのを、いつもずっと夢見てきました。)
現在形/現在完了形
未来の内容を現在形や現在完了形でも表現できます。
現在形は現在の事実を表現する形。行事やスケジュール、時刻表、出張や旅行の日程など、ほぼ「変わらない」「おおむね決定している」といった確定された予定です。
現在完了形は「現在、ある計画に向けての準備が整っている」といった、現在から未来へ目が向けられていることから表現できます。
I finish work at 5:00 p.m. Let’s meet at the bookstore around 5:15.
(午後5時に仕事が終わります。5時15分ごろに本屋で会いましょう。)
I’ve arranged to meet the tax account tomorrow afternoon. I’ll let you know how it goes.
(明日の午後、税理士と会うことになっています。どうなったか教えますね。)
arrange「整える」→「計画する」となり、さらに+to 不定詞で「これから」に目を向け、未来の予定を表しています。
未来進行形
「今」の時点から考えて未来のある時のことを予測した時に、その時には「行われている最中」であると考えられる動作、もしくは「未来のある時にする予定として決まっている動作を表現するときに未来進行形を使います。
こちらは未来の時を表す表現とともに使われます。
We will be playing golf at this time tomorrow.
(明日の今ごろは、私たちはゴルフをしているだろう。)
I will be meeting him at the station next week.
(来週、彼を駅まで迎えに行くことになっている。)
未来を表すそのほかの表現
「be about to + 動詞原形」と「be on the point of + 動詞ing形」は「今、まさに~しようとしている」という表現で、すぐ後の未来に起こるはずの出来事を述べています。
どちらもto(目的に向かってこれから)や動名詞(リアルに動作を表現)のpoint(先端)という表し方から、これから行う動作の最新の瞬間をとらえていることが理解できます。
また、公式の予定を表す、「be to 不定詞」は「~することになっている」と、固く、改まった表現になります。
The tennis game is about to start.
(テニスの試合が、まさに始まろうとしている。)
We were on the point of giving up the assignment.
(私たちは、その宿題を今にもあきらめようとしていた。)
The Prime Minister is to make a speech on TV tonight.
(首相は今夜テレビで演説することになっている。)
未来の表現方法を使いこなそう
すぐ後の動作や、あらかじめ決まっている予定、今決めたことなど、会話している今から少しでも先に離れている出来事は「未来」としての認識になります。
現在から未来の時点がどれだけ離れているかによって、現在形や現在進行形も使えることがわかります。
これだけ多く未来をを表現できる方法があるということは、英語は常に「先を」見ている言語なのかもしれませんね。
Willやbe going toだけでなくどんどん未来表現の幅を広げていきましょう。
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