みなさん、こんにちは。
今日は「speak」「talk」「say」「tell」のちがいについてのお話です。
日本語に訳すと「話す」「言う」だけですか?
単語は4つあります。それぞれの違いをうまく説明できますか?
「speak」「talk」「say」「tell」のちがいは何でしょう?
この記事では「speak」「talk」「say」「tell」のちがいについてしっかり解説していきます。
まずは4つの単語はフォーカスする点によって、2つのグループに分かれます。
・話す行為(動作)にフォーカス→「speak」「talk」
・話した内容にフォーカス→「say」「tell」
では、それぞれチェックしていきましょう。
話す行為(動作)
以下の2文、単語の違いから理解できるように解説します。
「話す」だけでは伝わりにくい、状況を見ていきましょう。
I need to speak to you.
I need to talk to you.
「speak」
「speak」のメインイメージは「声を発する」「言語を話す」=発話です。
主人公が一方的に「話す」ことにフォーカスしているため、必ずしも相手とのやり取りを意味していません。相手がいた場合であっても、話し手との間に距離が感じられます。
「スピーカー(speaker)」「スピーチ(speech)」からもわかるように一方向の発声です。
「講演」「公式な打ち合わせ」「上司から部下への発言」「重要な内容を話し合う」といった、少し固いシーンで使われる動詞です。先ほどの文を見てみましょう。
I need to speak to you.
(あなたに話しておく必要があります)
職場で上司が部下に対して用いるシーンにぴったりです。
Many specialists spoke at the global warming rally in Paris.
(多くの専門家が、パリで開かれた地球温暖化についての集会でスピーチした)
大勢の前で専門家がスピーチしているシーンがイメージできますね。
「talk」
「talk」のメインイメージは「お互いに話し合う」「会話する」=対話です。
「speak」の一方的に話すことに対し、こちらは相手と口頭でやり取りを行うイメージです。
相手との会話シーンを想定している場合が多く、「ガールズ トーク(girls talk)」
「和平会談(peace talks)」に使われるような「話し合い」になります。
対話なので、話し手と聞き手との距離が近く、「気軽な打ち合わせ」「お互いに親しい関係の会話」がイメージできます。
「友達」「同僚」「夫婦」で、なにか話したいときに用いるのにぴったりです。
では、先ほどの文を見てみましょう。
I need to talk to you.
(あなたと話し合う必要があります)
家族や友達同士の会話で、ちょっと話し合いを持ちかけるようなシーンですね。
話した内容
「say」
「say」のメインイメージは「“〇〇”と言う」「仮に“〇〇”とすると」「示している」「注意などの掲示」「例えば」=言葉内容そのままです。
「say」は「言う」と日本語にされますが、詳しく解説すると「吹き出しマークの中身」です。言った言葉をそのまま書き連ねているイメージになります。
I have to say that I’m surprised at the news.
(その知らせに驚かされた、と言わざるを得ないよ)
The signboard says you can’t swim here.
(看板には遊泳禁止と書いてあるよ)
Let’s say you put aside \10,000 a month. You’ll have enough to get a new smartphone by next year.
(仮に月に1万円貯めたとしよう。来年までには、新しいスマートフォンを手に入れるのに十分なお金が貯まるよ)
「tell」
「tell」のメインイメージは「相手にまとめた内容を伝える」「相手にメッセージを伝える」=内容伝達です。
一見、関連がないような意味合いですが、「tell」のイメージは「質屋の動き」を例に挙げるとすべて説明できます。これらの動作すべてが「tell」の意味になります。
お客に持ち込まれた骨董品、着物、宝石を「見分ける」「整理する」
↓
お客に品物の価値や調べた「内容をまとめて伝える」
↓
(質屋の従業員に)お客にお金を出すように「指示する」
「占い師(fortune teller)」
「銀行の窓口係(teller)」
「合計(all told)」
「ATM/現金自動預け払い機(Automatic Teller Machine)
からもわかるように、必ず「質屋の動き」のいずれかに含まれるイメージとぴったりになるのです。
Don’t tell him your password.
(彼にあなたのパスワー教えないようにしなさい)
「伝える」の意味です。
The new boss told us to call her “Ms. Boss”!
(その新しい上司は、私達に彼女を「ミズ ボス」と呼ぶように言ったんだ!)
「指示する」ですね。
How can I tell chemical-free vegetables from chemical?
(無農薬野菜とそうでないものの違いは、どのようにしてわかるのでしょうか?)
「見分ける」の意味で使われています。
まとめ
「speak」「talk」「say」「tell」の違いを解説しました。
話すことにフォーカスするのが、「speak」「talk」
話した内容にフォーカスするのが、「say」「tell」
そして、一方的に話すのが「speak」、親しい間の会話が「talk」、言っている内容全部は「say」、まとめてメッセージにして伝えるのが「tell」です。
日本語だけでは読み取れない、深いイメージを把握できると、リスニングで正しい意味理解ができます。もちろん、シーンに応じて正しい動詞を選択して、英語が話せますよ。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、
考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように
「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など
英語についてお話していきたいと思います。
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分からなかったのでありがたかったです
コメントありがとうございます。
お役に立ててよかったです。是非使い分けの実践をしてくださいね。
今後も役に立つ情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
とても勉強になり面白かったです♪
単語の持つ本来の意味がわかって興味深いです
シンプルで簡単な言葉にもそんなに使い分けがあったのかと驚きでした
良い解説記事をありがとうございました♪
STARFRUITS様、
コメントいただきありがとうございます。
お役に立ててうれしく思います。
今後も役に立つ情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
めちゃくちゃ役に立ちました。これでともだちにじまんできる
ky様、
コメントいただきありがとうございます。
お役に立ててうれしく思います。使い分けに活用してくださいね。
今後も役に立つ情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
わからなかったので、整理できてよかったです
ありがとうございました!!
匿名様
コメントありがとうございます。
普段何気なく使っている単語もこのように整理するとわかりやすいですよね。
ブログでは引き続き為になる英語の情報をお届けしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
カスタマーサポートより