こんにちは。
今日は「教える」という表現についてです。
「教える」というと、真っ先にイメージする単語はteachですね。
しかし、teachは日本語すべての「教える」にあてはまるわけではありません。
ここではteachについて英語での意味理解と、類義語であるeducate、instruct、trainについても解説していきます。
会話でもよく登場する「教える」についてネイティブの視点で理解を深めていきましょう。
基本の「教える」teachをしっかり理解しよう!
日本語の場合、さっと短時間で伝える内容であっても「教える」と使いますが、英語のteachは教科や学習内容、社会の問題についてなど複雑な内容を一定の時間をかけて詳細に伝え、教えることを意味します。
簡単な質問に答えてほしいときはtellを使います。
✕ Excuse me. Could you teach me your phone number?
○ Excuse me. Could you tell me your phone number?
(すみません、あなたの電話番号を教えていただけますか)
では、正しいteachの使い方です。
My older brother taught me how to do tricks.
(私の兄は私に手品のやり方を教えてくれた)
第Ⅳ文型(SVOO)の表現です。how toは「~のやり方、~の方法」で、teach「教え、伝える」と表現し、「手品をどのようにやればよいのか」となります。
手品のやり方は誰かに詳細に伝えてもらうレベルなので、teachがぴったりです。
また、教えるのが人物だけではないこともチェックしておきましょう。
This book taught us a lot about global warming problem.
(この本はわたしたちに地球温暖化問題についてたくさんのことを教えてくれました)
「この本」を強調するために主語にしている表現です。英語では人物ではないものが主語位置に置かれて(無生物主語)表現されることがよくあります。
educate「教育する」もみてみよう!
educateは「教育する」は長期間にわたり、広く知識を与えながら、人として必要な教養や知恵を教え、育むことです。
文字通り「教育する」ですね。
teachに比べて硬いイメージで、本人の資質に触れる表現にも使われます。
Our mission is to educate our students about the dangers of drugs.
(私たちの使命は生徒に麻薬の危険性を教育することだ)
Monica was educated at Columbia University.
(モニカはコロンビア大学で教育を受けた)
instruct「指示する、指導する」とは?
「教える」の中でも、何かの手順や方法を「指示する、指導する」ときにinstructを使います。
日本語でよく使われるジムのインストラクターは運動方法を指示する、適切なトレーニングを指導する人ですね。
The professor instructed the students to work on their pronunciation.
(教授は学生たちに彼らの発音に取り組むように指示した)
train「決まったスキルを集中的に身につけさせる」もある!
trainは「決まったスキルを集中的に身につけさせる」「特定の目標を達成させるために教える」の意味になります。日本語で言われる「トレーニング」はスポーツを指すことが多いですが、英語の場合はもっと幅広く、新入社員の研修やペットのしつけなど様々なシーンで使われます。
The president is considering how new employee training should be.
(社長は新入社員研修がどうあるべきかについて検討している)
まとめ
「教える」を表現する単語について解説しました。
「教える」の英語の頻出はteachですが、日本語すべての「教える」にピッタリ使えるわけではないことは理解できましたか?
類義語としてご紹介したeducate、instruct、trainはteachも、よく似た単語ですがそれぞれ少しニュアンスが異なります。イメージを大事にうまく使い分けするようにしましょう。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、
考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように
「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など
英語についてお話していきたいと思います。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする