みなさん、こんにちは!
前回は、「arrive」「get」「reach」の違いについて確認しましたね。
※前回の記事「【英語学習のコツ】「arrive」「get」「reach」の違いを確認しましょう!」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、「help」と「save」についてのお話です。
日本語では「助ける」と、捉えられている2つの単語ですが、それぞれの単語のもつイメージをしっかり理解することで、日本語を介さず正しい英語がマスターできます。
それでは、「help」と「save」それぞれのイメージや熟語をみていきましょう。
「help」のイメージや熟語
helpのイメージは、誰かの活動や状況を良くするための「お手伝い」と、考えます。
お年寄りに手を添えて歩行のお手伝いをしているシーンをイメージするとわかりやすいでしょう。
例文を見ていきましょう。
-My brother helped me with my report.
(兄は私のレポートを手伝ってくれた)
兄が私のレポートに手を添えて手伝ってくれている感じです。ここで使われる前置詞のwithは「一緒に」を意味します。
-Could you help me (to) find my son?
(息子を探すのを手伝ってくれませんか?)
スーパーでちょっと目を離した間にいなくなってしまった息子を探すママのセリフでしょうか。本来であれは不定詞を用いた表現ですが、現在はtoがない形で使われるケースが多くなりました。
-Please help yourselves to some afternoon tea.
(アフタヌーンティーをご自由にどうぞ)
「help oneself to ~」で、「自由に食べる、飲む」と熟語で学習した人も多いでしょう。
ここでは「誰も助けてくれる人はいない」つまり「自分で自分を(-self)助ける」という意味合いで使われます。
-I can’t help feeling that there is something wrong in his address.
(彼の発言で何かがおかしいと思わずにはいられない)
「can’t help ~ing」で、「~せざるを得ない」と暗記しましたか?
分析すると、「彼の発言の中で何かがおかしいと思う状況を改善する助けにならない」つまり「おかしいと思わずにはいられない」になります。
熟語で暗記していた部分を単語や前置詞の意味理解からイメージを広げると自然に理解できるようになります。
「save」のイメージや熟語
saveのイメージは、helpよりもっと強く助ける、つまり「救う」になります。
lifesaver (命の恩人、水難救助隊員)をイメージするとわかりやすいですね。
命はもちろんですが、物であっても、失われてしまうことがないように「救う」のです。
-Her plan is to save the Earth.
(彼女の計画は、地球を救うことなのです。)
救う対象は「地球」です。
-My brother is saving money for a rainy day.
(兄は万一のためにお金を貯めています)
救う対象は「お金」です。お金は貯めておかなければ使ってしまい、なくなってしまいます。
そこで、なくならないように「とっておく=貯めておく」のです
まとめ
helpとsaveのイメージから解説しました。
どちらも大意は「助ける」ですが
help→(誰かの活動や状況を良くするための)お手伝い
save→(物や命、資源がなくならないように)救助
になります。
熟語も単語と前置詞のイメージをうまくつなぎ合わせて暗記に頼らない意味理解を深めていきましょう。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、
考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように
「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など
英語についてお話していきたいと思います。
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