みなさん、こんにちは。
今回は「arrive」「get」「reach」の違いについてのお話です。
「着く、到着する」と、ひとくくりの訳で完結してしまえる日本語
I arrived in Dubai last night.
I got to Dubai last night.
I reached Dubai last night.
(私は昨夜ドバイに着いた)
日本語では「着く、到着する」と、ひとくくりの訳で完結してしまいますが、それぞれの単語のもつイメージをしっかり理解することで、日本語に頼らない英語脳で正しい使い方をマスターできます。
まずは、自動詞と他動詞のおさらいをしておきましょう。
arrive、get →自動詞(目的語表現に前置詞が必要)
reach→他動詞(目的語表現に前置詞が不要)
ではそれぞれの単語について解説していきます。
arriveとは
I arrived in Dubai last night.
(私は昨夜ドバイに着いた)
この英文は第Ⅰ文型であることに注目します。arriveは自動詞で、「主語の動作」を表し、「到着する」という動作にフォーカスしているのです。追加で「どこでその動作が行われたか?」を表すために前置詞(in/at)をつけて目的語をおきます。
この英文では前置詞inを使っているので、目的地(Dubai)のエリアに「足を踏み入れて到着する」という動作を表現しているイメージになります。
Our team finally arrived at our destination late at night.
(私達のチームは、深夜にとうとう目的地に到着した)
「とうとう到着した」ことをメインで表現し、前置詞atを使うことによって「目的地」をある地点としてとらえています。
We arrived at the theater before the play started.
(私たちはお芝居が始まる前に劇場に到着しました)
こちらも劇場が、ある地点です。
getとは
I got to Dubai last night.
(私は昨夜ドバイに着いた)
こちらのgetも自動詞です。getの基本イメージが「手に入れる」なので、「私がドバイに向けて動き、到着する」状況を手に入れたという表現です。
ドバイに向けて動いているので前置詞のtoを使っています。arriveと同じ自動詞ですが、背景が異なっているのが理解できますね。
We got to the top of the mountain after a full day.
(私たちは丸一日かけて山の頂上に着きました。)
「自分たちが一日かけて山の頂上を目指して動き、到着する」状況を手に入れたイメージになります。
He got to the conference hall in time to give his presentation.
(彼はプレゼンテーションを行うために時間内に会議ホールに着いた)
プレゼンのために時間内に会議ホールに到着する状況を得たことになります。
※前置詞がつかない場合
自動詞でも「home」「here」「there」の前には前置詞をつけないことがほとんどです。arriveやgetにかぎらずその他の自動詞も同様です。
My dad arrived home last night.
(父は昨夜家に着いた)
What time does he usually get home?
(彼はいつも何時に帰宅しますか?)
My son came home at 5 o’clock in the evening.
(私の息子は夕方5時に家に帰ってきた)
reachとは
I reached Dubai last night.
(私は昨夜ドバイに着いた)
文型は第Ⅲ文型で、先におさらいしたようにreachは目的語を伴う他動詞です。動詞reachの働きかけが直接目的語(Dubai)に及びます。reachのイメージは「(対象)に手が届く」なので、その対象がイメージの中に現れている表現になるのです。
Did the jury reach a verdict?
(陪審は評決に至りましたか)
陪審が評決という結果まで届いたかを尋ねています。無生物主語であってもイメージは同じ。「手を伸ばして対象に届く」です。
Where can I reach you?
(連絡先を教えてもらえますか?)
「どこであなたにたどりつくことができますか?」が直訳。
「たどりつく→会いに行ける」と意味を広げると自然に理解できるでしょう。
まとめ
arriveとgetそしてreachのイメージから意味背景の違いを解説しました。
同じ「着く・到着する」でも自動詞、他動詞の違い、そしてそれぞれの動詞のもつイメージをしっかり頭に入れておくことが大切です。
arrive→in:目的地に足を踏み入れる動作 at:ある地点に到着する動作
get→状況を得る
reach→手を伸ばして対象に手が届く
まずは会話や英作文で使い分けを心掛けてみましょう。
会話に含まれる詳細なニュアンスも理解できるようになりますよ。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、
考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように
「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など
英語についてお話していきたいと思います。
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