みなさん、こんにちは。
前回は、「get」の基本の使い方とニュアンスの変化についての解説をしましたね。
※前回の記事「【役に立つ英語学習!】「get」で変化を表現しましょう!」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、putについてのお話です。
putに対して、ほとんどの人は「置く」と日本語にします。
なにか形のあるものを、机の上などに置くシーンをイメージする感じですね。
ところが、putの本当のイメージはもっと広がりがあります。「置く」というよりも「移動させる」、また「形あるもの」だけでなく、「液体」も「人」も、さらには「見えない物」も対象になります。まとめると、こんな感じです。
put=何か(誰か)をどこかに移動させる
ここではputの本質について、例文とともに解説していきます。
「置く」という日本語から抜け出し、イメージを広げていきましょう。
見える物を移動させるput
まずは定番の目に見える物体を「置く」から見ていきましょう。
He put his favorite science encyclopedia on his desk.
(彼は机の上にお気に入りの科学図鑑を置いた)
1番馴染みのある使い方ですね。ではイメージを広げていきます。
My mother put some flowers in a vase.
(私の母は花瓶に何本かの花をいけた)
花→花瓶へ移動
My little sister put a poster of her favorite idol on the wall.
(妹は壁にお気に入りのアイドルのポスターを壁に貼った)
ポスター→壁へ移動
I never put milk in my coffee.
(私は決してコーヒーにミルクを入れません)
ミルク→コーヒーへ移動 を否定
put=「置く」だけではうまく表現出来ないことがわかると思います。
「移動させる」イメージがピッタリなのがわかりますか?
イメージを広げられるようになると、「入れる」もputで表現できることがわかりますよ。
Did you remember to put jam in the refrigerator?
(冷蔵庫にジャムを入れるのを覚えていましたか?)
ジャム→冷蔵庫へ移動
見えない物を移動させるput
次に、見えないものをputする例文を見ていきましょう。
もちろん、移動先も見えないところです。
The time has come to put our plan into practice.
(私達の計画を実行に移すときがやってきました)
計画→実行へ移動
Generally conservative people seem to put emphasis on social status.
(一般的に、保守的な人は社会的地位を重視するようです)
重視→社会的地位へ移動
目に見えない抽象的なものもput+前置詞で、生き生きと「移動」を表現できますね。
My boss always put his trust in his subordinates.
(私の上司はいつも部下を信頼してくれます)
信頼→部下へ移動
It’s really difficult to put my feelings into words.
(自分の感情を言葉にするのはとても難しいです)
自分の感情→言葉へ移動
人を移動させるput
putを使うと人も移動させることが出来ます。
He is not used to here. So put him in the beginner group.
(彼はまだここになれていない。だから、初心者のグループに入れよう)
彼→初心者のグループへ移動
She’s good enough to be put in charge of the advertising department.
(彼女は宣伝部の責任者に置けるのに十分なぐらい優れています)
彼女→宣伝部の責任者へ移動
putが「人」を「ある場所」へ移動させるというイメージで使われているのが理解できるでしょうか?
My dad always put the family first.
(私の父はいるも家族を第一に考えている)
家族→1番へ移動
頭の中で考えていることもputで表現できてしまうのです。
まとめ
putの本質について解説しました。
簡単に「置く」という意味だけでは英語の表現が難しいことが理解できたのではないでしょうか。putの本質は「移動」であることを再度チェックしておきましょう。
put=何か(誰か)をどこかに移動させる
ネイティブの単語のイメージを理解すると表現の幅が広がり、スムーズに英文を読み進めることができます。
putは会話でも非常によく使われます。
それだけ「移動させる」シーンが多く会話に登場するということでもありますね。
今回紹介した「物」「見えない物」「人」を移動させる表現をしっかりマスターしてputを積極的に会話に使っていきましょう。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、
考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように
「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など
英語についてお話していきたいと思います。
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