みなさん、こんにちは。
当時幼稚園に通う娘との生活の中で、「学校行事」ってどんな風に英語で言うのか気になっていた時期がありました。
そして、所有していた書籍『起きてから寝るまで子育て表現550』(2005/6/21、羽山みさを(著)、アルク出版)のP194にある「幼稚園の行事を英語で言ってみよう」というページでちょうど幼稚園の行事が日本語と英語で紹介されていたので、アメリカ人で講師をしている友人に色々と聞いてみました。
すると、出るわ出るわ、誤訳や表現自体ない単語が…。
今回はその中から特に印象に残った5つの行事を紹介したいと思います。
入園・入学式 an entrance ceremony
友人と話して当時一番驚いたのがアメリカには入園式・入学式がないということでした。アメリカでは卒業式は盛大に行われますが、入学の際は、事前のオリエンテーションすらなくて、公式に送付される案内書に従って親は送迎し、後は子どものみで登校するそうです。
だから、この「入園・入学式」という言葉自体ないというのが本当のところ。
でも、日本のことを紹介するときには上記のように「an entrance ceremony」と伝えるのが一番わかりやすいと思われます。
運動会 a sport festival
日本で子育て経験もある友人ですが、この運動会の英訳も難しいとのこと。なぜなら私たちの運動会のようなかけっこやリレーを真剣勝負で競争したり、ダンスや組体操のようなパフォーマンスをしたりする一大イベント的なスポーツ行事はアメリカにはないからです。…というかアメリカに限らず海外にはない文化のようです。
いや、レクレーション的なイベントならアメリカでもあるそうですが、それは子どものみの参加の球技大会やマラソン大会で保護者は基本参加しません。しかも日本のように何十時間もカリキュラムを組んで指導するようなことはなく、ぶっつけ本番です。
あるSkypeの英会話レッスンでは、日本の文化をよく知るフィリピン人講師はこの運動会を「a sport day」とシンプルに表現していました。こちらの方が一般的な運動会の英訳として浸透しているようです。
遠足 a field trip
この本では、遠足を「a field trip」と訳していましたが、友人曰く、「a field trip=trip to learn something」、つまり「社会科見学」のようなものだと教えてくれました。
では、遠足を英語では何といえばいいのか。
もし、普通に歩いて行ける距離ならば「picnic」、バスや電車など使って遠出するなら「excursion」というそうです。距離や目的によって使われる単語が違う…と覚えておきましょう。
お泊り保育/宿泊学習 an overnight stay
「an overnight stay」は一見正しそうに見えますが、実際にネイティブが聞くと不自然に聞こえるようです。「stayは動詞として使う。名詞として使うことはほとんどない。」とのことで、ここでは
an overnight trip
と訳す方が自然とのことです。幼稚園だと「お泊り保育」、小学校だと「宿泊学習」という感じ。
餅つき大会 a rice cake pounding day
「a rice cake」というとアメリカ人はおもちではなく別の食べ物を連想するそうです。それがこの味のないお米でできたダイエット食品(おせんべい、ふがし)。
じゃあ、もちはなんと英訳するかというと、そのまま「mochi」又は「a sticky rice」とネイティブは言っているようです。
では、ネイティブ同士の雑談の中で、餅つきを「Mochi Tsuki」とまず紹介して、後からどういうことをするのか英語で説明していました。
もちに限らず、酒はSake、カラオケはKaraoke、ふとんはFutonという風に日本の言葉がそのまま海外で使われていることがあります。
なので、無理やり英訳せずに日本語で単語をポンと言い、その後補足説明するという流れの方がベターのようですね。
いかがでしたか?
外国人と学校行事の話になった際にはぜひ活用してみてくださいね。
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