みなさん、こんにちは!
学校の試験や受験、英会話の勉強、さまざまなシーンでたくさん英単語を覚える勉強が必要ですよね。
英単語を効率的に覚えるにはどうすればいいでしょう。ただやみくもに英単語を覚えようとしても、なかなか頭に入らないもの。似た単語やスペルの複雑なものは、覚えにくいものです。
そこで、今話題になっている英単語の勉強方法のひとつが、語源から覚えるという方法です。
英語の記憶法は、漢字の覚え方に似ている
小学校から漢字を習う場合、「へん」「つくり」を学んだことは覚えていますね?
象意文字である漢字は、字の意味が字の中に含まれており、それが「へん」「つくり」など漢字のパーツに現れています。
例えば、多くの魚の名前の漢字には、「さかなへん」がついていますね。
実は、英語の単語も、それぞれ意味を持つパーツに分けることができます。
このパーツに分解してそれぞれの英単語を“理解”していけば、英単語とその意味は記憶に残りやすく、暗記にかける時間と労力も節約できるはず。
英単語の構造
実は語源を覚える前に必要なのが、英単語の構造を理解すること。
英単語は「接頭語」「語根」「接尾語」の3つで構成されています。順に、単語の前部から後部に並んでいます。例えば、
reconstruction(再建、復興)
という単語なら、
接頭語:re-(再び~)/ 他に(後ろに)(反対に)の意味もあり
語根:construct(構築する)
接尾語:-tion(~すること)
と意味を分けられます。
まずこのように、ひとつの単語の中に含まれるいくつかの意味をそれぞれ理解するだけで、英単語は覚えやすく、また新しい英単語に出会っても意味を類推することができるのです。
「re-」と頭についていれば「再び~」という意味が類推され、「-tion」で終わっていれば、「~すること」という名詞だと分かります。
多言語ルーツの英語
上のように英語の構造を理解すると、「接頭語」「語根」「接尾語」の中でも、「語根」をたくさん知れば、英単語をたくさん覚えやすく、理解しやすいと分かります。「接頭語」と「接尾語」は、それほど数は多くないためです。
実は、英単語の「語根」は、英語以外の外国語がルーツのものが多いのです。ラテン語起源のフランス語やイタリア語、またドイツ語など、ヨーロッパの言語を知っている人なら「なるほど!」と思うこともよくあるのは、その語源を知ったとき。
例えば、
adventure(冒険)
という英語は、
「ad-」(~の方向へ)
「venture」:ラテン語の「venio」(至る)+「tura」(行為)
と分解でき、ラテン語起源の語根を持っています。
ラテン語が起源であるフランス語の「venir」(来る)が類推されます。
イギリスは1066年からの“ノルマン・コンクェスト”により北フランスのノルマンディー公に征服され、それ以後フランス語がイギリスに流入した背景を持ちます。
英語を勉強する人のうち、ラテン語やフランス語、ドイツ語などが分かる人は多くないでしょうから、ラテン語などの語源を類推するのは難しいですが、こうした語源を知っていると、同じ語源の英単語を覚えていくのはスピードアップします。
よく使う英単語を、語源から覚えよう!
外国語までたどる語源をみると、「難しい勉強法」だという印象を受けてしまいますが、語源から勉強する目的は、英単語をグループ化して覚えること。
同じ語源の語根を持つ単語をまとめて覚えることで、効率よく記憶できます。
例えば、
・語根の「port」=ラテン語「portare」(運ぶ)、フランス語「porter」(運ぶ)などの意味を共通に持つ語
import(輸入する) / export(輸出する) / report(報告する) / transport(輸送する)
support(下から運び上げる→支援する) / passport(パスポート)
など、どれも「運ぶ」ことに関係した単語だと覚えられます。
このように語源から英単語を覚えるには、辞書や参考書が助けになります。書店の英語学習コーナーでは、語源についての書籍も人気です。本格的な語源辞典もあれば、入門レベルの簡単な語源勉強法のものまで。また、マンガを交えて分かりやすい内容の書籍までたくさんそろえられています。
ぜひ興味のある書籍から、チェックしてみてくださいね。
企業内WEBデザイナー/ディレクターを得て、フリーランスWEBライターに。
ハワイ、アラブ、インド、スリランカなどの民族舞踊を国内で学び、最後に訪れたスリランカの自然と風土に魅了され、現在、海外スリランカ在住。子供を現地インターナショナルスクールに通わせ、英語教育に奮闘中。日本とは違う生活習慣や現地情報などお伝えしています。
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