こんにちは!マッコーリー大学TESOL在学中のTakatoです。今日は在学中に言語学を学ぶ上で初めに学習したテキストタイプについてお話しします。
オーストラリアでは小学校から、アサインメントやレポート、ライティングテストで、決まった書式を使って文章を書く練習をするそうです。この書式のことを、テキストタイプ(text type)といいます。テキストタイプによって、文構造や一般的に使用できる語彙がおおよそ決められているため、その書式を用いて文章を書くことが重要視されています。
英作文をするうえでテキストタイプを知っていることで、文構造や使用できる語彙のジャンルに関するてがかりになります。また文構造の予測ができるため、ライティングだけでなくリーディングにも役に立ちます。今回はテキストタイプにはどのような種類があるかを紹介し、次回以降はそれぞれのテキストタイプについて具体的に紹介していきたいと思います。
テキストタイプにはおおまかに以下の8つがあります。まずはテキストタイプと名前と大まかな特徴を押さえておきましょう。
1. Recount:過去に実際に起きた出来事や経験を順序立てて書く書式。日記(DIA)はこちらに当たります。
2. Narrative:物事を順序立てて書きますが、予想外の出来事の描写に重きを置きます。日記(DIA)の中で、臨場感のある話を描写する際の書式です。
3. Information Report:ある物事、人物について本やインターネットで調べたことを伝えるための書式。主にニュース原稿や新聞記事などがこちらの書式に当たります。
4. Explanation:ある特定の物事について詳しく説明するための書式。一般的な事柄を伝えるInformation Reportと違い、一つのテーマについて具体的に述べます。また、こちらは物事が起こる現象についての因果関係(cause and effect)や過程(process)に重きを置きます。
5. Discussion:物事の説明後に長所と短所を述べたり、賛成や反対の立場に立ったりして書く書式。論文作成英検1級のライティングテスト、TOEFLのindividual task、IELTSのessayなどがこちらに当たります。
6. Description:もの、生物、植物などについて詳細に説明描写する書式。主に図鑑などがこちらの書式に当たります。Explanationとは異なり、因果関係や過程に特に重きを置かず、淡々と説明していきます。
7. Exposition:あるテーマについてディベートのように自らの意見を掘り下げ、読む人を納得させるように書きます。主にディベート原稿やアカデミックエッセイなどがこちらに当たります。
8. Procedure:題名、材料、作る手順などを順序良く説明する書式。工作やレシピなどがこちらに当たります。「表題・ねらい→材料→手順」の構造で書かれることが多いです。また手順は主に命令文を用いて描写します。
次回は日記作成で役立つ2つのテキストタイプ(recountとnarrative)を具体的に見ていきます。どのような書き方をすればよいか分からない方は、まずは今後取り上げる8つのテキストタイプを着実にマスターしていきましょう!
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P.S. オーストラリアのカモメは意外にワイルドです。先日、外で昼ごはんのハンバーガーを食べようとしたらカモメにいきなり横取りされました。オーストラリアに住む鳥は、基本人を怖がらないため、シドニーで外で食べる際にはくれぐれも注意しましょう。
私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。
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言われて初めて知る事実でした。デイベートの準備をデイスカッシオン形式でしていたと思います。人様の成果をちゃっかりいただいて申し訳ないのですが、ブログをお待ちしています。
コメントありがとうございます!
今後も為になる情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。