みなさん、こんにちは!フルーツフルイングリッシュ講師のTakatoです。
シリーズでアカデミックライティングに役に立つ情報をお届けしています!
前回は「クリティカルリーディングのコツ」を説明しました。
※前回の記事「【アカデミックライティングで役に立つ!】クリティカルリーディングとは? 論理的な英文読解のコツ」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!
アカデミックな文章において、タイトルは読者の関心を引き、論文の内容を端的に伝える役割を担います。
英語でのタイトル作成には、日本語とは異なる規則やスタイルがあり、その特徴を理解することが不可欠です。
今回は、そんなアカデミックライティングでの英語タイトルのつけ方のポイントをご紹介します。
明確で簡潔な表現
英語のアカデミックタイトルは明確さと簡潔さが重要です。無駄な言葉を省き、研究の核心を突く表現を心がけましょう。
例:The Impact of Climate Change on Polar Bear Populations
「気候変動がホッキョクグマの個体数に与える影響」
(研究の焦点を明示)
キーワードの使用
次に、主要なキーワードの使用が重要です。これにより、オンラインデータベースや検索エンジンでの検索結果に表示されやすくなります。
例:Renewable Energy Solutions for Urban Areas
「都市部における再生可能エネルギーの解決策」
(キーワード「再生可能エネルギー」「都市部」を含む)
サブタイトルの活用
サブタイトルは、研究の範囲や方法論を明示し、メインタイトルを補完する役割を持ちます。
例:Economic Growth in Developing Countries: A Comparative Analysis of Asia and Africa
「発展途上国の経済成長:アジアとアフリカの比較分析」
(研究の地理的範囲の明確化)
能動態の使用
英語のタイトルでは、受動態よりも能動態を使用するのがおすすめ。能動態の方が読者の興味を引きやすいためです。
例:Analyzing the Effects of Social Media on Teen Mental Health
「ソーシャルメディアが10代の精神健康に及ぼす影響の分析」
(受動態Analyzedと比べて、ダイナミックな印象を与える)
読者を意識した表現
タイトルは、対象の読者層を意識して作成することも重要。
専門的な研究であれば、専門用語を使用してもかまいませんが、一般読者を対象とする場合は、シンプルな言葉を選ぶようにしましょう。
言語とスタイルの一貫性
タイトルは論文全体のスタイルやトーンと一致させ、学術的な論文ではフォーマルで客観的な表現を用いることが重要です。
まとめ
英語アカデミックライティングのタイトル作成には、多くの要素を考慮する必要があります。
効果的なタイトルを作れば、読者の関心を引き、論文の内容を的確に伝えられるようになるのです。
私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。
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