みなさん、こんにちは!フルーツフルイングリッシュ講師のTakatoです。
シリーズでアカデミックライティングに役に立つ情報をお届けしています!
前回は「APAスタイルで文献を引用する方法」を説明しました。
※前回の記事「【アカデミックライティングで役に立つ!】APAスタイルで引用する方法と参考文献の書き方」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!
学術的な文献を読む際は、クリティカルリーディング(批判的読解)が重要。ただ内容を追うだけでなく、その意味や価値を深く理解し、自分の考えを形成する読み方です。
しかし、その具体的な方法が分からず、情報を受け取るだけで終わることが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、クリティカルリーディングのスキルを向上させる具体的な方法を紹介しましょう。これにより、文献をより深く理解し、自分自身の意見を持って読めるようになります。
クリティカルリーディング-読む前の準備
文献を読む前に、その背景情報を集めることが重要です。
著者がどのような人で、どのような視点を持っているのか、またその文献がいつ、どこで発表されたのかを調べましょう。文献の内容をよりよく理解するのに役立ちます。
また、目次や要約を読めば、どのような内容が書かれているのかを把握することができます。
積極的に読む姿勢
クリティカルリーディングでは、積極的に読む姿勢が求められます。
単に文字を追うのではなく、重要な部分にマーカーを引いたり、メモをとったりすることで内容の理解を深めましょう。
また、文献を読みながら、「この主張はどのような証拠に基づいているのか?」や「他にどのような見解があるのか?」と自分に問いかけることで、批判的な視点を養えます。
文献の構造を理解する
文献には一般的に、導入、方法、結果、考察、結論といった構造があります。
各セクションの役割を理解し、それぞれがどのように全体の主張を支えているのかを分析することで、文献の全体像を把握しやすくなります。
たとえば、導入では問題提起や研究の目的が説明され、方法では研究の手法が詳しく述べられています。
証拠の評価
著者の主張を支える証拠の評価も重要。
著者が使用しているデータや引用している文献が信頼できるものであるかを確認し、その証拠が主張を正当に支持しているかを判断します。
データがどのように収集されたのか、引用文献がどの程度信頼できるのかを検討しましょう。
複数の視点を比較する
同じテーマに関する複数の文献を比較することも重要です。
異なる著者が同じ問題についてどのように議論しているのかを比較することで、自分の視点を広げることができます。
また、異なる見解を考慮することで、自分の考えをより深く理解し、バランスの取れた意見を形成できます。
終わりに
クリティカルリーディングは、文献をただ読むのではなく、その内容を深く理解し、批判的に評価するための重要なスキル。
批判的に読めると、単に情報を受け取るだけでなく、独自の視点を持った批判的な読者へと成長できるでしょう。
私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。
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