PART5は短文穴埋め問題
TOEICのPART5は「短文穴埋め問題」です。
PART5は、TOEICのリーディングセクション最初のパートです。
リスニングセクションがおよそ45分ですから、PART5は試験開始およそ45分後以降に解くことになっているパートです。
このパートでは、各設問で空欄のある短い文が提示され、その空欄に入る単語もしくはフレーズの候補が4つの選択肢で示されています。
この4つの選択肢のうち、空欄に入る最も適切なものを選ぶ、というのがPART5です。
設問は全部で30問あります。
リーディングセクション全体では100問ですから、このPART5はそのうちの3割ということですね。
PART5で重要なのはタイムマネジメント
このPART5でよく言われるのが、タイムマネジメントが大事だ、ということです。
「あまり一つの設問で悩みすぎず、どんどん解いてしまう」ことが基本だと言われています。
この説明をするために、まずここで試験に関する事実を整理しておきましょう。
リーディングセクションは全部で100問あり、制限時間は75分です。
制限時間75分を全てちょうど使い切るとして、100問で割ると45秒になります。
つまり、リーディング全問につき全く同じ時間を配分すると、1問につき45秒使えることになります。
ここまでは事実ですね。
(ちなみに以下は「考え」です)
さて、「1問につき45秒使えるとしても、基本的にはPART5は1つの設問に45秒も使わない方が良い」です。
これはなぜか。
それは、PART5は「長く時間をかけても正解率が上がりにくいパート」で、PART7(長文問題)は「長く時間をかければかけるほど、正解率が上がりやすいパート」だからです。ちなみに、PART6はその中間くらいの位置づけです。
PART5は、与えられている情報が極めて少なく、時間をかけようがかけまいが、一度文を最初から最後まで読み、選択肢を確認してしまえば、あとは「単語の意味」や「文法事項」を知っているかどうかというのが正解できるかどうかにかかわっています。
これに対してPART7は長文問題ですから、与えられている情報が非常に多く、時間をかければかけるほど「話の流れ」がつかめることになり、また長文本文や選択肢に知らない単語や文法事項があろうとも、これまた時間をかければある程度推測の精度を高めることができます。したがって、PART7は「時間をどれだけかけられるか」が正解できるかどうかに深くかかわっているのです。
このことから、PART5はできる限り短時間で解き、PART7にはできる限り時間をかける解きかたをすることで、テスト全体の正解率を上げることができると考えられます。
だから、PART5は「あまり一つの設問で悩みすぎず、どんどん解いてしまう」のが大事だと言われているわけですね。
PART5はできれば1問平均20秒、30問で10分を目指したいところです。
もちろん初級者の方はもう少し時間がかかると思いますが、それでも15分以内には解きたいですね。
TOEIC上級者を満足させるハイクオリティなテキスト+オンライン学習プラットフォーム!
TOEIC860攻略クエスト
TOEICエキスパートだから作れる精度の高い模試と解説で、TOEIC860点以上の攻略を目指します。
TOEIC満点50回超えの著者など、TOEICを知り尽くした3名による共同執筆でお届けします!
詳細はこちら
英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする