TOEICのPART5には語彙問題と文法問題の2種類がある
TOEICのPART5には2種類があると言われています。
ひとつは語彙問題。
もうひとつは文法問題。
語彙問題は、基本的に文の意味から正解を導きます。
文法問題は、場合によりますが、文構造と文の意味なども考えながら正解を導きます。
語彙問題の中には「意味だけ」では正解を選べない場合もある
語彙問題は基本的には文の意味を理解して、空欄に入る正しい選択肢を選びます。
ただ、中には単語の使い方、語法を問う問題もあります。
つまり、意味だけ理解しても間違えてしまう場合があるのですね。
その代表的なものが「自動詞」と「他動詞」の違いです。
「自動詞」と「他動詞」に関してPART5で問われるポイント
自動詞と他動詞の違いは、色々な観点がありますが、その中でもTOEICのPART5で問われるポイントは「目的語を伴うか否か」です。
目的語を伴う動詞が他動詞と呼ばれます。
目的語を伴わない動詞が自動詞と呼ばれます。
「空欄の直後に目的語があるのかないのか」が正解を導くヒントになる場合があるんですね。
例を見て考えてみましょう。
以下はPART5の問題の空欄とその直後だけを抜き出したものだと考えてみてください。
——- in an event
(A) attend
(B) participate
この空欄には(A)と(B)のどちらが入るでしょうか。
どちらも「イベントに参加する」という意味になるので、どちらも正解になってしまいそうです。
でも実は(A)のattendは不正解になります。
attendはattend an event「イベントに参加する」というように使い、後ろに前置詞のinは続きません。an eventという目的語が直接後ろに続く必要があるんですね。
というわけで正解は(B)のparticipateになります。
——- a problem
(A) talk
(B) discuss
この空欄には(A)と(B)のどちらが入るでしょうか。
これもどちらも「問題について話す」という意味で正解になってしまいそうです。
でもこれも(A)のtalkが不正解です。
talkはtalk about a problem「問題について話す」というようにaboutなどと共に使います。後ろに直接a problemのような目的語を続けることができません。
これに対して(B)のdiscussはdiscuss a problem「問題について話し合う」と使います。つまり、直後に目的語を伴います。だから(B)が正解になります。
動詞は後の目的語や前置詞等とセットのフレーズで覚えよう
このように、PART5では意味だけを考えるのではなく、動詞の使い方(自動詞なのか他動詞なのか)もポイントになることがあります。
これについては「attendは他動詞で、participateは自動詞」のように覚えるのではなく、フレーズごと覚えてしまうのがお勧めです。
attend an event
participate in an event
このようにフレーズで覚えておけば、間違いませんね。
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