TOEICは最後まで解けなくてもいいのですが…
「TOEICのリーディングが解き終わりません。どうしたらいいでしょうか」という質問に対して僕はいつも「解き切らなくていいですよ。その代わり丁寧に解いて正解数を増やしましょう」と答えるようにしています。
実際、900点越えの上級者でも最後まで解ききれない人は少なくありませんし、正直最後まで解ききれるかどうかはあまり重要ではありません。
ただし、リーディングの問題に一通り目を通すことで「解けそうにない問題はあきらめて、解ける問題を解く」という戦略が使えます。
そのために、以下のようなアドバイスをすることがあります。
対策1:PART5を急ぐ
TOEICのPART5は短文穴埋め問題です。
ここでは文法の知識や語彙の知識が問われます。
つまり「文法的に正しいものを選べるか」「意味的に正しい単語を選べるか」が問われています。
これ、実は「知らなかったらどれだけ考えても正解にたどり着けない」ということでもあります。
そのため、PART5はあまり考えすぎず、ある程度すばやく解いていくのが効率的です。
もちろん、あまりに速く解き過ぎてケアレスミスをするのは問題ですが、考えすぎている人もある程度いるようです。
(とはいっても、PART5は速く解きましょうというTOEIC講師や教え方がかなり広まりましたから、少しTOEIC学習をしたことがある方ならこれはご存知でしょう)
もしついついPART5で考え込んでしまうようであれば、少し気をつけるといいでしょう。
ちなみに、PART5は10分で解くのが理想です。
スコアがまだそこまで高くない初中級者の方は「遅くても15分以内には」と考えておくのがいいのではと思います。
対策2:分からない問題をあきらめる
これは対策1の「PART5を急ぐ」と似ていますが、とにかく分からない問題をあきらめるというのは全パートを通して重要です。
TOEICのリーディングは、必ずしも前半の方が後半よりも難しいわけではありません。
前半でも難しい問題は出てきますし、後半でも易しい問題は出てきます。
基本的には、正解の数は多ければ多いほどいいでしょうから、PART5でもPART6でもPART7でも、分からない問題はどこか早い段階であきらめるようにしましょう。
「どれくらいであきらめればいいのか?」という疑問が沸くと思いますが、その疑問は模試を何度も解いてみて自分の「これくらいなら解ける」「これくらい悩んだら無理」という感覚を養うことで解消できると思います。
解けない問題は、解かない
ざっくりとまとめてしまうと、やはり「解ける問題を解いて、解かない問題は解かない」ということになりますね。
今の実力を100%出した実力通りのスコアを出すには、このように解くといいのではないかなと思います。
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英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。
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