こんにちは!Soheiです。
TOEICを学習している方によく質問されるのが、「TOEICの直前にはどんな勉強をしたらいいですか」ということです。
結論から言うと、TOEIC本番直前には「これまで学習したテキストを使って、ひたすら復習する」のがお勧めです。
既に答えを知っている問題集をもう一度解きなおしたり、すでに意味が分かっている長文を音読してみたり、「慣れ親しんだ教材」に触れるのがお勧めです。
こうすることによるメリットは2つ。
1つ目。自分はこれだけ勉強してきたんだな、と実感できるので自信がつく。
2つ目。すでに知っている内容をさらに速く脳内で処理する練習になる、つまり習熟度が上がる。
直前の期間とはどれくらい?と思う方もいるかもしれませんね。
おおよそ試験1週間くらい前から習熟度を上げる復習を徐々に取り入れ、3日前くらいからは復習オンリーでもよいと思います。
このような習熟度を上げるための復習に対し、新しい知識を獲得するための学習があります。
新しい単語を覚えたり、新しい長文を読みこんで意味を理解したり構文を分析したりする学習です。おそらくほとんどの方が「英語の勉強」というと新知識獲得のための学習を思い浮かべるでしょう。
もちろん新知識獲得のための学習はとても重要です。
しかしながら、TOEICテスト本番直前にこのような学習をするのはあまりお勧めできません。
なぜお勧めしないのか?
少し説明します。
ご存知の方も多いと思いますが、TOEICというのは非常に時間的制約の厳しい試験です。
リスニングもリーディングも、常に時間に追われているような感覚で受験している方が多いはずです。(そうでなかったら、その方は満点もしくは満点付近のスコアを保持しているはずです)
リスニングで流れてくるスピーキング音声も速いですし、PART3やPART4では設問と選択肢もものすごい速さで読む必要があります。
リーディングも、最後まで解き終えるのが非常に難しいです(満点を目指している人以外は最後まで解き終える必要がないのですが)。リーディング中は時計を見て焦ってしまって、、、という方が非常に多いです。
ということを前提として考えを進めます。
例えばTOEICテスト前日に単語帳で新しい単語を覚えていたとします。
テスト中に運よく「昨日新しく覚えた単語」が登場したとします。
もしかしたら「ラッキー!昨日覚えたところだ!昨日単語を覚えてよかった!」なんて思うかもしれません。
しかし、覚えたばかりの単語というのは普通、意味や使い方を思い出すのに苦労します。まだ自分の中に定着していないからです。そのためどうしても「え~っと、意味は・・・」なんて考える時間が必要です。
これは時間的制約の厳しいTOEICにおいては致命的になる可能性が高いです。「分かる問題を素早く」解かなければいけないのに、新しい知識を入れてしまったがために、聞いて理解するスピードや読んで理解するスピードが遅くなってしまうからです。
リスニングで「覚えたばかりの単語」が1つでも出てきたら、その瞬間に頭の中で「あ、知ってる!この単語!」という考えで占められてしまい、その後の内容が頭に入ってこない、なんてことさえあり得ます。
単語というのは何度も復習して瞬間的に意味が分かるようになって始めて役に立つのです。
今は単語を例にしましたが、これは例えば熟語でも文法でも同じです。
時間的制約の厳しいTOEICは、一夜漬けで新しい知識を得てもスコアにつながりにくい試験なわけです。
だからTOEIC直前の時期におススメなのは、すでに知っている内容をもっと速く脳内で処理できるようになるための練習なのです。
直前の時期は新しい知識の獲得よりも習熟度を高めるように意識してみましょう。
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英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。
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