リスニングで突然登場する謎の単語の正体
TOEICの満点取得者でもリスニングで話を見失うということは珍しくありません。
特に、PART2は高スコア保持者にとっても難しいものです。
1人が何かを1文だけ話して、どのような応答が正しいのかを3択で選ぶ、というのがPART2ですね。
この短い間に何を言っているのかを理解するのは本当に難しいと思います。
そして僕自身が特に「きつい」と感じるときがあります。
1人目が一体何を言っているのかわからない、そんなときです。
「こんな単語聞いたことないけど…」と思いながら、英文を聞きます。
その問題の選択肢を聞きながら、「あぁ、さっきの人が言っていたのはひょっとして人名かな?」なんて気づくことが多いです。
「文の中に人名があったとすると、最初の人が言っていたのは…」と推測するわけです。
もちろん、人名だと気づいたからと言って確信を持って正解を選べるわけではなく、そういう時は「たぶんこれ!」といって半分勘で答えを選びます。
何を言いたいかと言うと、高得点者でもPART2の人名には悩まされます、ということです。
色々な国の人名が登場するが…
TOEICに登場する人名、なんとな~くですが、欧米っぽいものとアジアっぽいものが多い気がします。
このあたり、時々「対策すべきですか」とか「どうしたら人名が分かるようになりますか」という質問を受けることがありますが、正直僕自身もどう対策したらいいのかわかっていません。
あまり「人名をこのように対策しよう!」と言っているTOEIC講師も見たことがないので、おそらく対策する必要はないということなのだと思います。
上級者はなぜ人名に惑わされにくいのか
英語に触れる絶対的な量がまだそこまで多くない初級者~中級者の方と比べて上級者の方があまり人名で困らない理由のひとつに、文法力というのがあると思います。
この文法力というのは「この文の構造はこうで、文法用語で言うとこう」というメタ的な文法知識のことではなく、英語の文を聞いて「こういう意味になるはずだから、自分が聞こえなかったところにはこんな感じの単語があるはず…」という感覚的な文法力のことです。
日本語で「明日の〇〇の会議、延期になったそうですよ」という文を聞いて、仮に〇〇の部分が全く聞き取れなくても、たぶん「明日の昼」とか「明日の3時」とかそういう単語が来るんだろうな、なんて予想できますよね。こういう文法力です。
この文法力が高いので、上級者はそこまで人名に惑わされないのだと思います。
つまり、英語力を高めていけば、自然に人名に惑わされなくなる、ということですね。
上級者は英語に触れる絶対量が多く、例えば海外ドラマや映画、ニュースなどで色々な人名を見た経験が多い、というのも人名に惑わされない理由かもしれません。
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英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。
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