TOEICには頻出の場面やトピック、話の流れというものがあります。
傾向といってもいいでしょう。
例えばリスニングセクションでは
・飛行機が遅れるというアナウンス
・工場見学の出発時説明
・セミナー講師に対して「講義の時間を変更してくれないか」と頼む電話
などはよく出ます。
こういった情報は、知っておくと少し有利ですね。
逆に、
・政治家の汚職に関するインタビュー
・小学校の先生のお説教
・結婚式の打ち合わせ
などはまず出ません。
さて、こういった傾向はどうすれば知ることができるのでしょう。
多くのTOEIC講師や学習者の方は、多くの受験体験や大量の問題演習から傾向に関する知識を身につけていきます。
実際に問題をたくさん解く中で自然に傾向が分かるようになる、ということです。
これがもっとも一般的な「傾向に対する感覚」の身につけ方です。
しかし、TOEIC初級者(600点未満くらいの方)にとって、そもそも問題を大量に解くことは難しいでしょう。
普通は、傾向に関して何か気づく余裕もなく、目の前の知らない単語や難しい問題に気を取られてしまいます。
結局傾向に関して何も意識しないまま公開テスト、なんてことも往々にしてあります。
そんなわけでおススメしているのが、問題集の和訳を読み漁ることです。
問題の和訳をたくさん読むと、「こんな話が出るんだ」というのがすぐにわかります。
和訳を読むだけであればたくさんの問題に触れることができ、実際に「傾向がある」ことに気づきます。
自分で気づいたことは「実感」として記憶に残りますから、それが「傾向に対する感覚」になります。
もちろん、和訳を読むだけでは英語力は全く上がりませんから、別に問題演習などの通常の学習をすることが前提ではありますが、一度試してみることをお勧めします。
2018年11月現在、TOEIC現形式対応の公式問題集は5冊発売されています。
そのうちの2~3冊の長文問題の和訳にパラパラと目を通すだけでもだいぶ感覚がつかめますよ。
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英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。
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