多くの人が難しいTOEIC参考書を使いすぎている
TOEIC学習者の方と話していると、「難しすぎる参考書を使いすぎているのでは?」と思うことがよくあります。
英語があまり得意ではない方にとって、TOEIC自体が難しいテストではあるので、ある意味しょうがない部分もあるのですが、しかしそれにしても「それはまだ早いのでは…」という参考書に手を出す方は多いです。
学生時代に英語が苦手だった人がいきなりTOEIC単語集を使ったり…
例えば、単語集などは分かりやすくそういう傾向があります。
基本的にTOEICの単語帳というのは、少なくとも中学校レベルの単語は全て知っているという前提で作られています。
学生時代に英語が苦手で、「中学校での英語が全くできなかった」というような経験を持っている方は、まず中学で習うような英単語を覚えるべきではあるのですが、どうもTOEIC対策というと「TOEICの単語集を買おう!」となるようです。
このような場合、「TOEICによく出る単語」は少しずつ覚えていけるのですが、「中学英単語=TOEICにもっとよく出る単語」で引っかかってしまいます。
そうするとなかなかスコアアップが難しくなりますね。
難しすぎる参考書を使って学習をすることのデメリット
単語集以外でも、一般的に「難しすぎる参考書」を使っている方は多いです。
レベルの高い参考書を使うことのデメリットは2つ
① 英語を読む・聞く量が減る
② モチベーション維持が難しい
難しい英文や問題に出くわすと、「日本語で書かれた和訳」や「日本語で書かれた解説」を読む時間が増えます。
限られた時間の中で、英語を読む時間よりも日本語を読む時間の方が増えてしまうのです。
TOEICは英語のテストです。
英語をたくさん読んだ方が英語力が上がり、スコアも上がります。
日本語を読む時間が増えてしまってはよくないですね。
これが「難しすぎる参考書」に取り組む大きなデメリットです。
もうひとつデメリットを上げると、それは「モチベーション維持が難しい」ことです。
難しい参考書を使う=問題を解けないということですから、なかなかモチベーションの維持も難しいですよね。
どんな参考書も少し易しめと感じるものから始めるのがお勧め
「ひょっとして今、自分は難しすぎる参考書を使っているかも…?」と思った方は、ぜひ一段階レベルを下げた参考書に立ち戻って学習をしてみてください。
参考書のレベルを下げても、必ずそこから学ぶことはあります。
もし実際にやってみて「全部、100%知っていることばかり」と思ったら、それはそれで上のレベルの参考書にすぐ上げればいいだけです。
もし「100%知っていることばかりで簡単な参考書」であれば、終えるのも時間はかからないはずですから、「時間が無駄になる」というデメリットもそれほどありません。
また、参考書のレベルを下げてみると、意外に自分の成長に気づくこともできます。
さらに、易しめの参考書であれば「日本語の解説」を読む必要があまりないため、学習時間の多くを「英語を読む・聞く」ことに充てることになります。
易しめの参考書を使うというのは、こういったメリットがあるので、実は結構おススメなのです。
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英語講師。YouTube「猛牛ちゃんねる」でTOEIC対策動画を配信中。最近はTOEIC®対策書籍等の教材作成に主に携わっています。Jet Bullというハンドルネームでブログ・twitterをしています。TOEIC満点50回超。
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