ビジネスの世界と英語ーその5. 「リスクについて」

ビジネス英語でのRisk判断は重要。グローバル企業なら英文のビジネスメールで素早く周知徹底。

ビジネスで重要なRiskという単語

皆さん、こんにちは。

今回は、ビジネスに関するリスクと関連用語について考えてみましょう。まず、Riskという単語の定義をCambridge Dictionaryで調べてみましょう。

Risk

  1.  the possibility that something bad or dangerous will happen
    (何か悪い事、または危険な事が起こる可能性)ー非可算名詞
  2. something bad that might happen
    (起こりそうな何か悪い事)ー可算名詞

 

なるほど、そうであればRiskは避けなければならないものと思われます。しかし、本当にそうでしょうか。

 

ビジネス英語におけるRiskの定義

実は、上記のRiskの定義は、一般的、普通の人々が日常で話す時の定義です。
ビジネス英語では、かなり違います。

  • Risk = Negative risk + Positive risk
    文にすると:Risk consists of positive risk and negative risk.

「何これ?」と思われるかもしれません。
例えば、人が生まれると人生が始まり、辛い事も楽しいこともあるでしょう。
それは、Negative riskとPositive riskと言い換える事ができます。
しかし、その人が生まれても直ぐに意識のない植物状態で生きていれば、辛い事も楽しい事も感じないのでriskはゼロ、無くなります。

見方を変えて、直ぐ死んでしまうか、生き残るかという物差しにしますと、例えば、10年以上生きる確率30%のpositive risk、10年以内に死ぬ確率70%のnegative riskとなります。
ここでのミソは、riskはプラス側面、嬉しい方も含む事です。

 

経営判断ではnegative riskとpositive riskの見通しが重要

実は、経営判断とは、negative riskの程度が許容できるか、positive riskが期待できるかの判断です。
ほとんどの事象にはriskがあります。

以下は、ビジネスで使われるriskの種類です。これらに限らず沢山ありますが例です。

  • Financial risk: 市場金利の変動、通貨価値の変動、物価の変動
  • Business risk: 事業に投資して上手く利益がでるかのrisk
  • Political/regulatory risk: 現在または将来の規制が緩むか厳しくなるかのrisk
  • Social risk: 社会の動き、例えば地球温暖化に対する人々の意識の変化
  • Credit risk: 信用リスク、顧客や取引先がきちんと支払いを実行するか(できるか)どうかのrisk

“High risk, high return”と “Low risk, low return”という言葉があります。
荒波では得る確率が大きいが失う確率も高くなります。
平穏な海では得る確率も失う確率も低くなります。
理由は、Risk = Negative riks + Positive riskで、NegativeとPositiveのriskは、連動して比例する様に大きくなるか小さくなるからです。

リスクを取るか取らないかには、人それぞれの考え方や感覚が違います。
もちろん外的要因やその時の状況もありますが、人によっても違います。

risk-takingとrisk-averseという形容詞があります。

(例)The president is a risk-taker, but the chairman is risk-averse.
(社長は、リスクを取る人ですが、会長はリスクを避けようとします。)

さて、あなたは、a risk-takerでしょうか、a risk-averse personでしょうか。

 


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ABOUTこの記事をかいた人

2004-2006年に米国資産評価会社ニューヨーク本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。