みなさん、こんにちは
初対面の人に、「お仕事は何をしていますか。」と聞かれ「ビジネスマンです。」答えた場合、日本では、「勤め人か・・・、営業かな、買い付けか、宣伝かな。」と思うと思います。
しかし、英語でBusinessmanは、実業家、自営業の社長、少しでも大きな会社では、執行役員以上の地位の人です。つまり、会社の従業員は役職があっても含まれません。
また、businesswomanという言葉もありますが、現代では、businesspersonという様に性別を意識しない言い方が主流です。海外出張に行って、”I’m businessman.”というと、最高レベルの決定権を持った人の言葉だとみなされるので、従業員の方は、お気をつけください。
The Labyrinth of Language [言語の魔窟」
皆さんは、The Labyrinth of Language [言語の魔窟」をご存じですか?
現代のビジネスで最も重要な道具と言えば、ITです。
ところが、これがまた和製英語/カタカナ英語が極めて多いのです。それも、カタカナにしただけではなく、意味が違っていて、和製英語をそのまま使っては意思疎通さえままならない状態です。
まさに、the Labyrinth of Languageです。
基本的な表現から英語とは違うので、ここで一旦まとめましょう。
ビジネス英語表現ー③ 職場とIT
Hardware
「うちで(当社で)使っているのはコンピューターではなく、パソコンですよ。」
と言われたことがあります。
どうやら、コンピューターとは、大型コンピューターで、個人の持つものがパソコンだと思っている様です。英語では、Computerは、大小に関係なくcomputerです。スマホは、smartphoneで、最近はタブレットと言われますが、それはtabletで良いです。
パソコンがまた厄介で、英語で、personal computerですが日本ではPC(ピーシー)ともよく呼ばれてもいます。
さて、パソコンの英語の意味です:
a personal computer: 個人が所有するコンピューター。
a company provided computer/ a company computer: 会社などの組織が従業員や社員に業務で使うために渡しているコンピュータ。つまり、これをpersonal computerとは言いません。
パソコンのタイプ:
- 机に備え付ける大きめのコンピューター:a desktop computer
- 持ち運び可能なノートコンピューター:a laptop computer/a notebook computer
- 小型のコンピューター:a tablet computer = a tablet/ a smartphone
パソコンの部分で紛らわしい表現:
- 指で操作できる画面のタッチパネル:a touch screen
※英語でa touch panelは、産業機械などを動かす操作板で、物体のボタンなどが付いています。 - 「画像」はan imageで、a screenではありません。
例:「クリックして、次のスクリーンを開けてください。」これはscreenを使って英語には訳せません。
a screenは、(1)テレビやコンピューターの平面のプラスチック製の画面。(2)壁に画像を写す幕など。
画像と画面の関係の例です: ”Let’s look at the image on the screen.”「画面上の画像を見てください。」
Software
さて、次は画面を通して映るソフトウエアの世界に移ります。まず、日本語と英語のズレから始めます。左が日本語、右が英語です。
- ホームページ(ネット上の何かをテーマにした一連のページ)→ a website/ a web
- トップページ(上きホームページの他のページにリンクできる親ページ)→ a homepage
- 下層ページ(ホームページからリンクされるページとさらにリンクされるページ → a webpage
- インターネット → the internet/ the Internet(必ず定冠詞のtheが付きます。クモの巣の様にどこかで全てがつながっているので一つしかないという発想でしょう。)
- アプリ(ソフトウエアの一種)→ an application/ an app
基礎的な表現だけでもカタカナとは発音だけではなく意味まで違う英語の表現。ややこしいですが、英語の世界でも基本的なIT用語はビジネスでは必須です。以上のことは覚えておきましょう。
タイピングの際の注意
あとひとつ。
日本語だけではなく、記号や数字も含めて、コンピューターのキーボードで打ち込む「全角」は、日本語ソフトウェアが入っていないコンピュターではほぼ文字化けして見えますし、本来打ち込む側の英語ソフトウェアには「全角」が存在しないのです。
英文を書くには、基本、全編を「半角」にしましょう。
いかがでしたか?
今回は以上です。
2004-2006年に米国資産評価会社ニューヨーク本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする