【ビジネス英会話】自信を伝え、信頼を得るための表現〜その1

【ビジネス英会話】自信を伝え、信頼を得るための表現〜その1

明けましておめでとうございます。

講師のShinichiです。

今回は、ビジネス英会話の表現を語ります。ちょっとした表現の違いがあなたの印象や評価に響くとしたら、知っておくべきことに違いありません。

 

ビジネス英会話で知っておくべき表現の違い

上司が依頼した難しい仕事が期日に近づいてきたために期日までに上手くこなせるかを聞いたとします。

“I know the assignment is extremely challenging, but it is an important part of that big project.  Can you complete it without any mistake by the due date?”
「その課題は一筋縄ではいかないとは知っているが、あの一大ブロジェクトの大事な部分だよ。間違いの無いよう期日までに完了できるかね。」

一般の非ネイティブ英語学習者は以下の様に答えそうです。

“I will do my best!”
日本語でもありますね。「ベストを尽くします。」

実は、英語でこう答えると、「う〜ん、大丈夫かな。力を限界まで出しつくさないとできないのか。彼の能力ではこの仕事には追いつかないかもしれないな。上手くいっても運が良かっただけということかもしれない。」と受け取られる可能性が高いのです。

「何?これ?」と思われるかもしれませんが、つまり、全然自信を持ったように聞こえてはいません。上手くいっても運が良かっただけと思われては元も子もありません。

そうであれば、どのように言えば良いのでしょうか。

“I’ve almost done it but need to review and even consider how I can add extra value to the result.”
「ほぼ完了していますが、見直して結果についてさらに付加価値を加えられないかについても考慮する必要があります。」

上司は、「うんうん、完了間近か。見直す段階なら安心だ。さらに良い結果を生んでくれるかもしれないな。それはありがたい。」と感じてくれるのです。

 

それでは、前者と後者ではどこが違うのでしょうか。

前者は、頑張りを伝えています。心情で表現しているわけです。日本では、気持ちの問題が結果まで支配するという文化があります。

しかし、英語圏や多くの資本主義社会で一番大事なことは、「結果」です。良い結果を生むために頑張ることは当たり前であり、雇用者が欲しいのは、幾ら利益や組織の評判を高めたかに尽きます。

後者について説明します。実際、完了していないのです。そうであっても、まだ完成してないという否定文ではなく、ほぼ完成しているという能動態でまず言い切っています。これがミソです。そして、終わってもいないのに見直すと言い切ってます。さらには予想以上の結果をも掴みたいと、ここでやっと意思を付け加えているわけです。
ここでは、嘘は言っていません。ビジネスで嘘をつくのはもちろんご法度です。但し、言い方を工夫しているのです。

英語表現の違いで相手の捉え方も全く変わってくるということなんですね。

最後に、繰り返します。

 

結果に重きを置きましょう』。

 

 

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

2004-2006年に米国資産評価会社ニューヨーク本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。