単語や文法、構文を学んでも、いざ英作文を書こうとすると難しいですよね。
日本人の英語力は年々上昇し、大学生の新卒採用で要求される各種英語検定のスコアも以前に比べて高くなっています。
近年は2020年大学入試制度改革の影響で、英語4技能(読み・書き・話す・聴く)に加え、書き(英作文)にも注目が集まっています。
しかし、まだまだ日本人の「書く力」は低いと言えます。
これは、現行の学校教育・入試問題が、読解力を重視していることの副作用と言えます。
英作文は一朝一夕にできるようになるものではありませんが、コツさえ押さえれば英作文を書くことは難しくありません。
ここでは、「英作文の練習方法とコツ」をご紹介しながら、あなたの英作文レベルを加速度的にアップする方法をご紹介します。
英作文が難しい理由
そもそも、英作文はなぜ難しいのでしょうか?
英作文を伸ばすためにも、まずは原因をしっかり把握しておきましょう。
ここでは、2つの原因をご紹介いたします。
【原因1】導入部分でつまずく
まず第1に、英作文は、書き始めで苦労する場合が多いです。
日記なのかエッセイなのか、はたまた受験の自由英作文なのか、書きたい形態により違いはありますが、英作文には【基本的な構成】がありますので、まずは、その構成をしっかり頭にいれておきましょう。
例えば大学受験の自由英作文では
introduction(導入)→concession(譲歩)→body(理由)→conclusion(結論)
という構成で英作文をつくります。
英作文の練習では、まずそれぞれの英作文の基本構成にそって、書く練習をすることをおすすめします。
【原因2】文法の理解が難しい
次に英作文が難しい理由には、「文法の理解が難しい」という原因があります。
日本人は、中高6年間でたくさん文法を学びますが、どうにも定着しませんよね。
文法がわからず英語が嫌いになるケースも多いですね。
実は実際に日常生活で使うような文法のほとんどは中学校で勉強します。
高校に入って初めて勉強するのは、「分詞構文や複合関係詞、特殊構文」といった難しいものに限定されます。
例えばメジャーな文法項目の1つに【不定詞】というものがあります。
形は
・to+動詞の原形で、
訳し方は
・名詞的用法(〜すること)
・形容詞的用法(〜するための、〜すべき)
・副詞的用法(〜するために)があります…
主語・目的語・補語・形容詞的など様々な形があります。
こういった応用的な文法を理解するためにも、基礎の文法の理解がまずはとても重要になります。
英作文上達のための4つの効果的な練習方法とは?
ここでは、英作文上達のために効果的な4つの練習方法をご紹介します。
【練習法1】基本的な単語と熟語を覚える
英作文に限らず、英語力向上・外国語習得には【単語力・熟語力】を身につけることが不可欠です。
この段階が嫌で英語が嫌いになってしまった人も多いと思います。
そこで、ちょっとしたヒント・テクニックを紹介しますね。
テクニックの一つには接頭語を意識するというのがあります。
例えば、im-には否定の意味があるので
impossible(不可能な)↔︎possible(可能な)という関係が成り立ちます。
これはあくまでも1例にすぎません。
様々な【接頭語】を覚えていく中で、組み合わせや規則性によりさらに語彙力を増やしていくことが可能です。
【練習法2】中学生レベルでもいいので文法を覚える
先程も少し説明しましたが、日常英会話で必要な文法のほとんどは中学校で勉強します。
また、高校文法で学ぶものは難しいものが多く、英作文を書く上ではほとんど必要がありません。
日本語に置き換えても、高度な国文法や技巧を知らなくても、日記や作文を書けますよね。
勉強方法は色々ですが、まずは、「中学文法」を早期に終わらせることのできる「薄めのテキスト」や、「オンラインコース」などで、自分に合った勉強スタイルを選んで、早急に【中学英語のやり直し】対策をしておきましょう。
【練習法3】結論から文章を組立てる
英作文の悩みで多いのが、「何から書き始めれば良いのか分からない…」という導入部分の難しさがあります。
その為、思い切って【結論】から逆算で英作文を考えていくことも有効です。
結論を決めることにより「そこに至る過程、論理的な文章で、理由を複数説明できるように文章を考える」必要が出てきます。
導入で悩みやすい人は、まずはゴールを決めるという考え方も持ってみましょう。
【練習法4】書きやすい、身近なテーマを選ぶ
堅苦しい内容ではなく、自分の身の回りのもの、興味があることを書いてみるのも良いでしょう。
毎日短い日記を書いていくのも良いかもしれませんし、スポーツやファッション、マンガやアニメなど興味があるものであれば日本語レベルで書きたいこと・書けることがどんどん頭に浮かび構成もしやすいかもしれませんね。
英作文が上手くなるために必要な4つのコツ
前項では、英作文上達のため4つの練習法をご紹介しました。
ここでは、より具体的な英作文のコツを4つご紹介していきます。
【コツ1】英語の基本の文章構成を知っておく
少し堅苦しいお話になりますが、そもそも日本語と英語とでは語順が全く異なります。
まずは、日本語と英語の語順の違いを例文を使ってご紹介します。
ここでは、なんとなくイメージが掴めれば大丈夫です。
英語をきれいな日本語に訳そうとするならば、おおまかに文をいくつかのまとまりに分け、まず主語を訳し、その後、後ろから訳していけばたいていの場合うまくいきます。
I / went / to the library / with my friend /
① ② ③ ④
yesterday / in order to study English.
⑤ ⑥
①私は⇒⑥英語を勉強するために⇒⑤昨日⇒④友達と一緒に⇒③図書館へ⇒②行った
とてもきれいに訳せますね。
勿論、英語を読むということになるとこれでは2度読みすることになるので、時間が最低2倍かかってしまうので適切ではありません。
ここでは深入りしませんが、英語を「英語として読む」ためにスラッシュリーディングという方法もあります。
英文を左から右へ理解できなければ、英語でのコミュニケーションにも支障をきたしますね。
しかしながら、英作文を書くという観点からは、
①私は⇒②行った⇒③図書館へ⇒④友達と一緒に⇒⑤昨日⇒⑥英語を勉強するために、
というように、英語は主語・動詞の後に、「次々に情報が加えられていく構造」であることを頭に入れておけば十分です。
【コツ2】自分の中で文章のテンプレートを持っておく
自由英作文の論理構成を【コツ1】で1例として示しましたが、自分の中で決まった形をテンプレートにして持っておくと書きやすいです。
日記であれば、
・日付、天気、起床時間、就寝時間、行った場所、印象に残った風景、思い付いたこと、明日やりたいこと…
などが考えられますね。
【コツ3】よく使う、重要な表現は覚えておく
これも英作文を書くうえで有効なコツです。
例えば、日記であれば、「動詞の過去形」を使うことが多くなると考えられます。
slept(寝た)・went(行った)・saw(見た)・thought(考えた)などはよく使いそうなので覚えておきましょう。
【コツ4】日本語で下書きを作るときはほどほどに
日本語であればスラスラと書くことができても、はじめからそれを全て英語に直すことは難しいでしょう。
せっかく書いた日本語の下書きを英語に直すのに「単語・熟語」を調べることで疲れてしまい、思い通りに行かずやめてしまっては元も子もありません。
続けることが大切ですので、初めは「こんな感じで書けたらいいな。」くらいの軽い気持ちで構成してみましょう。
とにかく英作文をしてみることが重要
ここまでで、英作文が上手くなるための練習法や、コツをご紹介しましたが、如何だったでしょうか?
残念ながら、英作文の上達は一朝一夕ではできません。
まずは、毎日一文でもいいので、難しく考えず書き続けることが大切です。
3日坊主という言葉がありますが、3日を10回続ければ1ヶ月になります。
立派な英作文をつくろうと考えず、まずは、一日、一行からチャレンジ!という気持ちで、まずは実際に書いてみること方初めてください。
まとめ
最後になりますが、学んできた英語を使って、英作文が自由にできるようになりたいですよね。
何をはじめるには、最初は試行錯誤の繰り返しです。
英作文も、コツを掴み自分なりのやり方が見えてくると加速度的に上達していきます。
英作文の良いところは、昔の英作文を振り返る事で、自分の成長が実感できることです。
コツをしっかり掴むまでが勝負です。
今回ご紹介した、英作文上達のための「4つの練習法」と、「4つのコツ」を是非実践してみてください!
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