【英文ビジネスメール攻略】Please confirm. 何を確認するの?

【英文ビジネスメール攻略】

みなさん、こんにちは!

日本語の「ご確認ください。」は、どう訳す?

ビジネスメールを添削していてよく見られるのは、

日本語の「ご確認ください。」の英訳で

Please confirm. と、される方が多い事です。

ただ実は、英語表現的に厳密に言うと、このメールをもらった人は、「何を確認すれば良いのでしょう」と質問しなければなりません。このような表現は、メールを貰った人を本当に困らせてしまいます。Confirm はかなり強い「確認」という語彙(相手の返答を期待する「確認」)なので、何をconfirmするかを明示する必要があります。

 

例えば資料を送付し、「受領をご確認ください」などの場合、

Please confirm the receipt.

が使われます。内容的には、

I am attaching the XXX file that you requested. Please confirm the receipt.

「ご要望のXXXファイルを添付いたします。受領をご確認ください。」と言うような場合です。

このような文章で最後に、Please check it. とはあまり言いません。ただ、confirm という動詞を使う場合は、使う方は相手の返答を期待していることになります。

 

Please confirm the receipt.

とメールにある場合は、

Thank you for sending the xxx.

など、受領確認のメールを送る必要があります。また、

Please confirm the seating plan of dinner to be held on xx/xx/xx.

とメールで来たとすると、一般的な文脈では当該ディナーの座席表を送ることが期待されていると考えられます。

 

受領確認のメールを期待しているのではなく、ただ相手に見て欲しい場合は、

Please examine/review the meeting minutes attached.

「添付の議事録、ご査証お願いいたします」

などが使用できます。この場合、受領確認のメールを送るかどうかは、相手の判断次第です。

 

日本語のメールで多用される、「確認する」ですが、その意味(本意)によって違った動詞が多数使用できます。

自分が書いたもの・作ったものの内容を「確認してください」と言う場合、一般的に使われるのはcheck/examine/reviewです。

例えば、

 

Please check my spelling.「スペルの確認をして下さい」

Please double check your report. 「報告書を再確認してください」

Please proofread the translation. 「翻訳を校正してください」

 

他に内容によって、take a look at, have a look at、などが使われる事も多いです。

日常のメールでは使用する頻度は低いと思いますが、Inspectやscrutinizeも「精査する、綿密に調べる」という意味での「確認」に使われます。

「確実に」という意味を加えるにはPlease make sureなども良く使用されます。

 

まずは自分がどの目的でどのような内容をどう「確認」したいのか、という事を明白にしてみましょう!

そうするとおのずから、どんな「確認」を使えば良いかが見えてきます。

 

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現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。 日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。