こんにちは、さゆりです。
「宜しくお願いします。」はどう訳す?
日本語のメールの末尾で使用される「宜しくお願いします。」をどの様に訳すかという質問をよくされますが、基本的には結句の、
Best regards, (米国に多い)
Regards,
Kind regards, (英国圏に多い)
Warm regards, (英国圏に多い)
だけで大丈夫です。
最近は、
Best wishes,
なども見かけますし、お悔やみなどの場合(カード・手紙を送るのが正式ですが、海外にいる同僚などメールで止むにやまれない場合)は、
Sincerely (yours),
を使用しても良いでしょう。基本的には相手が使っている結句を自分も使えば問題はないでしょう。
「宜しくお願いします。」の英訳、使い方に注意!
一方、「宜しくお願いします。」を
Thank you for your cooperation.
と生徒さんが訳している例をよくみますが、これは使い方に気をつけましょう。
例えば、人事部や総務部からの全社向け通達で、最後をThank you for your cooperation で締めるのは問題ないですが、上司や顧客への依頼にはあまり相応しくありません。
cooperationは、基本的に同等の立場の相手や不特定多数に求めるもので、日本語でも上司に「ご協力感謝します」とはあまり言わないですよね。上司や顧客へ依頼は、もちろん文脈によりますが、
Thank you for your assistance/help/understanding.
の方が相応しいでしょう。
親しい相手に使える文末の挨拶文
結句の前に、親しい相手に以下のような挨拶を一言入れるのは、潤滑油として効果的な働きをする場合もありますので、臨機応変に対応すれば良いと思いますが、必ずしも「宜しくお願いします。」を入れる必要はないということです。
Have a great weekend! (金曜日午後のメール)
Stay cool/warm! (猛暑/寒さが厳しい時)
いかがでしたか?
日本語メールではよく使う「宜しくお願いします。」は、、非常に日本的な言い回しですので、英語メールの場合は、状況に応じて臨機応変に使い分けしましょう。
現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。
日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。
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