こんにちは、さゆりです。
未来の事象を表現するには、未来を表す助動詞のwillや、現在進行形を使用するのが一般的ですが、あまり知られていないながら実はよく使用される表現に、「be動詞+to不定詞」があります。
未来の予定「筈です」のニュアンスの英語表現、「be動詞+to不定詞」
この構文を使用すると、未来の予定「筈です」のニュアンスを上手に表現できるので使用してみて下さい。
それでは例文を見てみましょう。
I am to study in the US. 「アメリカで勉強する予定/筈です。」
She is to marry him in April. 「彼女は4月に彼と結構する予定/筈です。」
以前にも書いたかもしれませんが、日本の学校ではwillは未来を表す助動詞として学ぶことが多いですよね。Willは確かに、It will rain. などの様に単純未来を表す場合もありますが、「人」が主語の場合「意志」のニュアンスが強く出ます。
I am going to study in the US./ I am to study in the US.
は、単純に未来の事実を述べているニュアンスです。この場合は、アメリカで勉強するのはほとんど確定しています。一方で、
I will study in the US.
にすると、上の文章より、「アメリカで勉強する」という意志は強く表現されますが、アメリカで勉強するがほとんど確定しているわけではなく、単に希望を表明している可能性もあります。この辺の判断は、文脈によってくるのですが、willは「未来の助動詞」と理解するより、「将来の意志/意向を表現する助動詞」と理解する方が良いかもしれません。
過去形「筈だった」の英語表現も、「be動詞+to不定詞」で
「be動詞+to不定詞」は、未来の予定だけでなく、「筈だった」と過去形でも上手に表現できます。
I was to go to Hawaii for summer vacation.
「夏休みにハワイに行く予定/筈でした。」
Government was to lift the restrictions before Christmas.
「政府はクリスマス前に規制を解除する予定/筈でした。」
の様な表現ですね。
文法の解説書などを見ると「be動詞+to不定詞」はこの他にも、可能性(~できる)、義務(~すべきだ)、意図(~するつもり)、運命を表現するのに使用されるとあります。
意図(~するつもり)はif などを伴った条件節で使用されることがほとんどです。(If you are to succeed, work hard.) 条件節では基本的にwillは使用しないので、その代わりに「be動詞+to不定詞」を使うことが多くなりますね。
可能性、義務、意図、運命も基本的に「予定/筈です。」の延長上での使用なので、どんどん使ってみてください。
現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。
日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。
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