講座の課題添削していてふと気づく
こんにちは、さゆりです。
先日添削をしていて、「cook salad」という表現に出会いました。それで、
Prepare salad (make saladでもOK)
と添削したのですが、考えてみればcook という単語を使うのは一部の料理の時だけだなーと改めて考えさせられました。
Cook dinner、Cook beef の様に一般的に「料理する」という意味でもちろん使われることも多いですけど、 cook lunch とはほとんど言わないんです。
Cookは基本的に「熱を用いて料理する」という意味なので、lunchはsandwichがほとんどの英米でCookするという感覚がなく、Prepare/make lunchなんだろうと思います。
火を使う/使わないがポイント?
ここで話題がちょっと逸れます。
給食が存在しないオーストラリアでうちの息子のお弁当は、ほとんどが前の晩のおかずの残りでした。
ある時小学校中学年になった彼が、「僕、オーストラリア人のdinner は、いつもsandwich だと思っていた」というので、意味が分からず私が「何で?」と聞くと、「だってみんなランチにsandwich持ってくるから」との答えでした。
彼は友達がランチに持ってくるサンドイッチは、晩御飯の残り物だと思っていたのです!
私はやっと意味がわかって大笑いしたのですが、彼は友人の家にお泊まりに行く様になって、自分の誤解に気付いた様です。
ということで火を使わない、sandwichやsaladにはcookは使わず、Prepare/makeを使いましょう。
蕎麦やうどんを作るのも、私の感覚では、cookではなく、Prepare/makeですね。
お寿司や刺身には、まずcookは使いませんね。
でもラーメンは、cookを使っちゃうかなぁ…?
ただややこしいのは、熱を使えばcookを使用するかというとそれほど単純じゃなくて、火を使う場合でも割と料理法で表現することが多いです。
例えば、cook cake/bread とは言わないですよね。
Cook steak は、全然問題ないですけど、例えば友人と話していたら、cook steak とは言わずに、
Tonight, I’ll barbecue steak とか、I’ll roast lamb shank (ラムのスネ肉) など表現することも多いです。
火を使う料理法の動詞をリストにしました
ということで、ざっと考えただけでも、『火を使う料理法』には以下の様な動詞があります。
- Bake
お菓子やケーキをオーブンで焼く場合 - Roast
お肉や野菜、キャセロールなどをオーブンで焼く場合 - Grill (米語ではBroil)
上火の直火で焼く (日本の魚焼き器の原理) - Barbecue (BBQ)
下火の直火で焼く (そうなんです、BBQは下火だけなんです) - Fry (panfry)
少量の油で揚げたり炒めたりする。 - Stir-fry
おもにアジア系の炒め物に使います。焼きそばは、stir-fry noodle、焼き飯はstir-fry rice、或いは fried rice です。 - Deep-fry
ポテトチップや天ぷらなど、揚げ物です。 - Steam
餃子やシュウマイはfry かsteamです。 - Boil
茹でる。 - Simmer/stew/braise
「煮込む」作業です。
英語のrecipeを読むと、語彙も増えますし手順の説明を学ぶのにも役に立つので是非英語のrecipe、活用してください。
ネットで検索すると本当に色々なレシピに出会えます。
最近私は、英国の珍味と言われる、[Pickled walnuts(胡桃のピクルス)] に挑戦してみました。
Walnutsを拾った時期が遅かったので、stone(種)が残ってしまったのがちょっと残念でした。
Happy Cooking!
現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。
日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。
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