こんにちは、さゆりです。
先日添削をしていて、「(学校の)クラブ活動」という単語に出会いました。
生徒さんは、Club activities と訳していました。それで「club」 と言う日本でもかなり一般的に使用されている単語でも、日本語と英語で意味が重なり合わない部分があるんだなぁ〜と、シミジミ感じました。
「学校のクラブ活動」を英語で何という?
「学校のクラブ活動」は、英語ではex-curricular activities と訳します。これは、スポーツ系、文科系の両方に当てはまります。学校でClub と言う単語を全く使わないわけではないですが、その場合「同好会」のニュアンスです。学校でスポーツや音楽などの学校が設定した課外活動を行う場合、
My son belongs to his school football team.
My daughter enjoys her drama group at school.
などの表現が一般的ですね。
欧米で、Club activitiesというと
じゃあ、Club activities がないかと言うとそうではなくて、Club activities というものは多く存在します。
英語で「Club」といっても範囲が広く以下の様なクラブが主なものです。
- スポーツ系クラブ (Liverpool Football Club、 Augusta National Golf Club。この場合、プレイヤーとして属する場合、サポーターとして属する場合があります。)
- 社交系クラブ (メンズクラブ、レイディスクラブ、民族系クラブなど)
- 娯楽場としてのクラブ (日本の「クラブ」は英語では、Barに近いかも。英語でクラブという場合は、一般に音楽が主体の若者向けです。)
ですから、Club activitiesというと、1.2. のクラブに関する活動を指すことになります。スポーツクラブでは、クラブ内やクラブ間のコンペが盛んですし、社交系クラブでもパーティーや講演会、book clubなどが盛んに開かれます。例えば、イタリア系が多く集まるクラブだと、セリエAの試合がTVで流れ、Pizza night やBingo night が定期的に開かれます。
日本ではこういった社交系クラブの役割を、ホテルのイベント係りが補っているところは多いかもしれませんね。
最近は、性差別との意見を反映し、男性会員のみだったスポーツ系名門クラブは女性会員を受け入れるように変わってきていますが、社交系クラブに限って言えば、実際問題としてメンズクラブに入りたい女性やレイディスクラブに入りたい男性はいるのかしら??
1.2. のクラブは、会費さえ払えば誰でもmember (会員)になれるクラブ(Liverpool Football Clubなど)と、他の複数メンバーの推薦等がないと会員になれないクラブ (Augusta National Golf Clubなど)に分かれますが、いずれにせよ「クラブ活動」はとても盛んです。 メンバーの義務や権利は詳細に会員章に記載され、保証されていて、「クラブ活動」は欧米の文化に深く根ざしている様です。
現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。
日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。
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