TOEIC攻略テクニックの一つ「先読み」
TOEICのリスニングパートで、リスニング音声の開始前に手元の問題文や選択肢文を読むことは「先読み」とも呼ばれ、TOEIC攻略のための重要な技術の1つとされています。
皆様は先読みについてどう思いますか?
世のTOEIC対策本や解説本の中には、問題文や選択肢文を「事前に全部読むべきだ」「前もって精読するべきだ」としている本もあります。
また、800点や900点といった高得点取得のためには先読みが必須であるという共通認識があるのも事実です。
しかしTOEIC初心者の方や、まだ先読みに自信がない方が、試験本番で無理に先読みすることはリスクを伴います。
場合によっては、むしろ点数が下がる恐れもあるのです。
この記事では、無理に先読みをしない方がいい理由と、具体的なリスニング問題の解き方をご紹介いたします!
TOEICで無理に先読みしない方がいい理由①
誤ったイメージで問題文を聞いてしまう危険性
無理して先読みをするとどうなるでしょうか?
問題文や選択肢文の一部分だけがなんとなくわかる状態でリスニング音声を聞くことになります。
つまり、不確かなイメージでリスニング音声を聞かなければならなくなるのです。
これはミスをしやすくなる、とても危険な状態です。
無理して先読みした結果、リスニング音声も手元の問題もよくわからないまま次の問題が始まってしまう・・・というような展開にもなりかねません。
ご存知のとおりPart3の会話文問題やPart4のアナウンス問題は、1問につき4つの選択肢文があります。
正解はもちろんそのうちの1つだけですから、残り3つは誤りの選択肢です。
これらを中途半端に読んでしまい、頭の中に誤ったイメージを持ってしまうことはむしろ解答の妨げになり得ます。
TOEICで無理に先読みしない方がいい理由②
上手く先読みできずあせってしまうとスコアダウン
TOEIC本番の試験では次から次に新しい問題が出題されます。
そのような状況で先読みを気にしすぎると、聞き取るべきリスニング音声に集中できなくなります。
何よりも大事なことは、1回だけ、しかも高速で流れるリスニング音声を可能な限り聞き取ることです。
慌ててしまい音声が全く頭に入ってこない、という状態は回避しなければなりません。
1つ1つの音声に集中することが重要です。そして音声のあと、その内容を思い出しながら問題文・選択肢文を検討するのが比較的安全な解き方です。
少なくとも下手に先読みして失敗した場合よりは「何もわからない・・・」という状況になりにくいはずです。
あせってミスをしてしまい、切り替えることができずに次の問題でもミス・・・という悪循環が最も危険なパターンです。
TOEICのリスニング、先読みは絶対ではありません!
TOEIC初心者の方・まだ先読みに自信がない方は無理に先読みしなくてOKです。
まず取り組んでいただきたいのは「リスニング音声に集中し、できるだけ内容を把握する。
そのあとで問題文・選択肢文を読んで解答する」という、言ってみれば当たり前すぎる解き方です。
素直すぎると感じられるかも知れませんが、確実に正解に近づくことができます。
また、現時点での実力をスコアに直結させやすい解き方でもあります。
リスニングパートや先読みについて悩んでいる方は、ぜひ基本に立ち返って試してみてください!
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TOEIC950越え、翻訳検定2級を有する他、宅建・海事代理士・FPなども持つ資格試験好き。現在は通訳案内士試験に挑戦中。
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