こんにちは!
フランス在住の講師のRinaです。
日本語には「さん」「様」といった敬称があるように、英語や他の言語にも、様々な敬称が存在します。
皆さんは英語の敬称を使いこなせていますか?
今日は一般的な使い方をガイドします!
これは知っていますよね?基本の敬称
まずは基本中の基本!
MR.
男性はすべてMr.を使います。Misterの略です。未婚、既婚にかかわらずこの敬称を使います。通常は姓または姓名の前におき、名だけにつけることはありません。
女性は、下記の3通りがあります。
Ms. 女性すべて
Miss 未婚女性
Mrs. 既婚女性
ただし、最近ではMiss、Mrsと区別されるのは差別と考えられる傾向もあり、誰に対してもMs.を使うのが一般的になっています。
もちろん、未婚女性のみ対象としたMiss Universeや、「スミス夫妻」Mr. and Mrs. Smithというような場合は、あえてこれらの言葉を使います。
それから、性別を問わないニュートラルな敬称のMxというのもあったりします。「ミクス」あるいは「マクス」と発音します。特にイギリスではかなりオフィシャルな場面でも使われるようになってきているそうです。ウェブサイトのドロップダウンで性別を選択するところで、このMxが選択肢にあるのをみたことがあります。
職業につく敬称もあるんです!
敬称はこれだけではありません。特定の職業につく敬称が色々あります。
身近な例でいうと、
Doctor 医師/博士
Professor 教授
President 大統領
Prime Minister 総理大臣
ちなみに、teacherというのは敬称ではありません。
よくTeacher XXX と書かれている方がいますが、小中高やその他の学校の先生にはMr. / Ms.を使うのが一般的です。
さあ、敬称の正しい使い方!
それから、どのような人に敬称を使い、どのような人をファーストネームで呼ぶか、という判断は私たち日本人には難しいところですね。
初対面の人や目上の人には基本的に敬称をつけますが、親しい人は、たとえ取引先の人などであってもファーストネームで呼び合うことが多いです。
フランスの子供たちは先生のことをファーストネームで呼びます。
また、友達のお父さんやお母さんのことも、日本のように「〇〇ちゃんのお父さん・お母さん」と呼ぶのではなく、呼び捨てです。
違和感を感じずには入れないのですが、普通のことのようです。
敬称は相手につけるものだと理解していると思いますが、自分にもつけることがあります。
初めての人にメールをするときなどに自分の性別や役職を明確に伝えるためです。
でもフランスでは、そうでなくても、電話で自分の名前を名乗るときにはMonseiur(ムッシュー)/Madame(マダム)をつけます。
なんかカッコつけているように聞こえて自分で言うのは恥ずかしいんですが、そんなニュアンスはまったくないそう。
お店で「お客様~」と呼ぶ代わりに、「マダム!」と呼ばれるし、旦那が私のことを紹介するときにも、「私の妻は~」というのではなく「私のマダムは~」というような言い方をするんです。
ちなみに、フランス語のMissにあたる語彙はMadomoiselle(マドモワゼル)ですが、未婚既婚という区別よりも、若く見えるかそうじゃないかで、差はあいまいなように感じます。
ローカルなマルシェにいくと、お店のおじさんたちは必ず私をマドモワゼルと呼んできます。
「おねえさん!」というかんじなんでしょうか。
片腕に子供、もう片腕に買い物かごを抱えている私が若い未婚女性に見えるわけがないので、ジョークだと思います。
「マダム」という言葉も、既婚を指しているわけではなく、普通の「大人の女性」一般に使われます。
フランスでは恋人以上夫婦未満のPACSという中途半端な状態にいるカップルが多いのもその理由ではないかなと思います。
フランスに来たばかりのころはこの敬称を付ける文化に慣れませんでしたが、今では自分にマダムを付けることに慣れてしまいました。
「〜さん」も使っていい!?
そして最後に、よく生徒さんに聞かれるのが、ビジネスメールで日本人の同僚や海外の相手に-sanという敬称を付けるのはおかしくないか、ということ。
日本人の「~さん」という敬称は、意外と外国人は知っています。
アニメの影響か、「ちゃん」、「くん」といったものも知っている方が多いです。
なので、Marc-san, Lucy-san というように、外国人の名前につけるのもありです。
むしろ特別な感じがするといってけっこう喜ばれます。
なので、皆さんもいつもメールをやりとりしている海外の方がいたら、日本の敬称について教えて、「~さん」と読んであげてみてください!
きっと親近感もわくはずです。
それではまた来月!!
様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。
座右の銘は”If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it.”
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