今回は、少し能動態と受動態の話をしたいと思います。
学校で習う英語文法ー受動態とは?
私は以前、公立学校で英語の教師をしましたが、生徒さんは、受動態のセクションでは、ひたすら能動態を受動態に書き直す練習をするんですね。
He read this book yesterday.
This book ( ) ( ) ( ) him yesterday.
もちろん正解は、
◯ This book was read by him yesterday.
なんですけど… 普通じゃ言わない英語ですよね?
とにかく能動態を be動詞+過去分詞形+by 人 の公式を使って何回も何回も解くんです。
その作業が、機械化してしまってそのうち、受動態のニュアンスを考えることもせず、何も感じなくなります。他のことは二の次に、形式が合っているかどうかだけにフォーカスするんです。こんなことを繰り返していると、そのうち、その英語が変だってわからなくなります。
英語の受動態形式を使っているのに、意味が伝わらない!?
そういう時に気をつけなければいけないのが、受動態にすると、完全に意味が変わってしまう文章です。
Everyone in my family speaks two languages.(私の家族は全員2か国語話します。)
インターナショナルなファミリーですね。
パパは英語とドイツ語が話せて、ママは日本語と英語が話せて、娘は英語とフランス語が話せる。そんな感じでしょうか?
ここでいう”two languages”は、家族みんながバラバラの言語を話せてOKです。
Two languages are spoken by everyone in my family.(2か国語が私の家族全員によって話されます。)
この言い方だと、特定の2ヶ国語をこの家族は話すということでしょう。日本語と英語だけを家族全員が話せるという時の言い方で意味はわかりますが、日常使いとしてはunnaturalです。
能動態→受動態で意味が変わってしまう例、その2
習った英語文法も大切ですが、とらわれ過ぎないことが大事!
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