みなさん、こんにちは!インストラクターのNaokoです。
おさらい
英語で何かを説明する時には、まず“A is B.”というシンプルな形で大事なことを述べ、後から詳細を加えると良いのでしたね。
※前回の記事「【3分で役立つ医療英語!】情報の加え方」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!
詳細を述べる方法は幾つかありますが、文全体を先行詞にし、関係代名詞の非制限用法を使って補足説明を加えるのもよく使う方法です。
コロナの後遺症について
今回は「コロナの後遺症」についてのWHOの英文を見ながらこの構成を確かめましょう。
コロナの後遺症については、今も各国で研究が進められている最中ではありますが、
新型コロナウイルス感染症から回復した後に、罹患後症状、いわゆる後遺症として様々な症状が出ることがある、ということは広く認識されていると言えるでしょう。
これをWHOはどのように説明しているか見てみます。
WHOの定義
後遺症についてWHOでは“Post COVID-19 condition (またはLong COVID)”と呼んでいます。
下記の文に目を通して、このlong COVIDはどんな人に起きるのかを見てみましょう。
Post COVID-19 Condition, commonly known as long COVID, can affect anyone exposed to SARS-CoV-2, regardless of age or severity of original symptoms.
まず大事な点は(Post COVID-19 Condition) can affect anyone exposed to SARS-CoV-2という部分です。つまり「主語+動詞」の部分ですね。
(COVIDの後遺症は)SARS-CoV-2に感染した人に発症する可能性があります。
(※ここで使われているcanは「~できる」ではなく可能性を表すcanです)
そしてコンマ(,)を入れた後で“regardless of age or severity of original symptoms”という補足情報を加えています。
regardless ofは「~に関係なく」という意味ですから、その後にあるage 「年齢」、severity of original symptoms 「元々の症状の重さ」に関係なく、という意味になります。
全体では、
「COVID-19の後遺症は、年齢や元々の症状の重さに関係なく、SARS-CoV-2に感染した人は誰でも発症する可能性があります。」となります。
次回はWHOが定めるコロナ後遺症の定義を取り上げます。
今日のポイント
英文を組み立てる時だけでなく、読解する時も、まず最初に出てくる「主語+動詞」部分を主要な内容として捉えましょう。文が長くても、短くても同じです。これを意識すると長い英文の中で迷子になることがなくなります。
海外で暮らし始めた時はほとんど英語を話せませんでしたが、最初の3ヶ月間、朝起きてから寝るまで(家族が言うには夜も英語で寝言を言うくらい)どっぷりと英語に浸かって勉強しまくり、英語力の基礎を培った講師です。
座右の銘は「All you need is love. But a little chocolate now and then doesn’t hurt.(Charles M. Schulz)」
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