みなさん、こんにちは!インストラクターのNaokoです。
おさらい
前回は、Reuterの「アルツハイマー病の治療薬」についての報道記事を使って、
要点を読み取る練習をしました。
※前回の記事「【3分で役立つ医療英語!】「レカネマブ」について英語記事を見てみよう!」を見逃した方は、まずこちらからどうぞ!
記事内に知らない単語があっても、それは当然です。
特に専門的な記事は、
「日本語では知っている言葉だけれども、英語での言い方を知らない」
という言葉がたくさんあることでしょう。(私たち日本人は生の英語に触れる量が圧倒的に少なかったので仕方ありません)
記事全体で、6割程度、ざっくりと意味が取れれば十分練習材料になりますから、
「わからない単語の意味は、意味の分かる部分から推測」
しながら、生の英語を毎日少しずつ読むようにしましょう。
「電子カルテ」を英語にすると?
「日本語では知っている言葉だけれども、英語での言い方を知らない」という単語、
いろいろあると思います。
身近なところで、「電子カルテ」も、とっさに英語が浮かばない単語なのではないでしょうか。
「電子」とついていますから、
まずelectronicがつくことは想像がつきますね。
つぎに「カルテ」ですが、これは「カード」という意味の
というドイツ語Karteですから、
この部分を英語にする必要があります。
「カード」は英語ではcardですが、
これらをつなげてelectronic cardとしても、
「電子カード」、つまり電子メールで送るグリーティングカードの意味に
なってしまい、違うものを指すことになってしまいます。
こういうときは、発想を変えて、「カルテ」の用途を考えてみましょう。
カルテは「患者の記録」を残すためのもの、ですね。
ということから「記録」を表すrecordが使えそうです。
これに「医療の」medicalや「健康」healthも意味が通りますね。
しかし、意味はあっていても、その言い回しが
実際の現場で使われているかどうか、というのは別問題ですので、
確認をする必要があります。
「電子カルテ」の英語表現、正解は?
実際によく使われてきたのは、
electronic medical record (EMR)
日本語に訳すと「電子医療記録」=電子化した患者記録という意味です。
「病院や診療所など、1つの機関内において患者の健康情報を保持する一連のデータベースから抽出した記録」のことですから、
まさに「カルテ」ですね。
でも、「電子カルテ」を指す言葉には
electronic health record (EHR)もあります。
EMRとHERは医療現場において、同じ意味で使われることが多いですが、実は両者には違いがあります。
次回はその話をしますね。
今日のポイント
一般に「電子カルテ」にあたるものは、
electronic medical record (EMR) (和訳「電子医療記録」)
是非、この機会に覚えてくださいね。
海外で暮らし始めた時はほとんど英語を話せませんでしたが、最初の3ヶ月間、朝起きてから寝るまで(家族が言うには夜も英語で寝言を言うくらい)どっぷりと英語に浸かって勉強しまくり、英語力の基礎を培った講師です。
座右の銘は「All you need is love. But a little chocolate now and then doesn’t hurt.(Charles M. Schulz)」
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