みなさん、こんにちは!インストラクターのNaokoです。
おさらい 変異株の分類について
先月は、変異株の分類を英語でどう言うかを取り上げました。
1.懸念される変異株(VOC : Variants of Concern)
2.注目すべき変異株(VOI : Variants of Interest)
3.監視下の変異株(VUM : Variants under Monitoring)
いずれも複数の変異株を対象にしているのでvariantは複数形になることに注意するのでしたね。
今回は、最近耳にする「ステルス オミクロン」について取り上げます。
ステルス オミクロンって何?
昨今感染者数を増やしているのはオミクロン株の「BA.1」と呼ばれるものですが、その亜種であって「新オミクロン株」ともいうべき「BA.2」の感染報告が世界各国で増えてきており、こちらは一部海外メディアでStealth Omicron 「ステルス・オミクロン」とも呼ばれています。
なぜこのように呼ばれるのでしょうか。
ステルスの意味
Stealth「ステルス」とは「こっそり行うこと」という意味があります。
敵の監視やレーダーを掻いくぐる技術をステルス技術と言い、
その技術を搭載していてレーダーに探知されにくい軍用機をステルス機と言うなど、
軍事用語で使われてきました。
とはいえ、最近は「ステマ」=「ステルス マーケティング」という言葉で
一般の人も耳にすることや使うことが増えたと思います。
これも宣伝であることを「隠して」宣伝を行うことを言いますね。
ステルスなウイルスとは?
なぜこの株が「ステルス」オミクロンと呼ばれるのか、
もうお分かりの方もいらっしゃると思います。
この呼び方を始めたのは海外メディアですが、
海外で行われているPCR検査では、
このBA.2の検出が難しい場合があることに起因しています。
日本で行われているPCR検査では
BA.2もBA.1と同様に検出されるとのことですので、
日本では「ステルス」ではない、と言えますね。
今日のポイント
Stealth Omicron「ステルス オミクロン」とは、
PCR検査で検出されにくいオミクロン、という意味です。
海外で暮らし始めた時はほとんど英語を話せませんでしたが、最初の3ヶ月間、朝起きてから寝るまで(家族が言うには夜も英語で寝言を言うくらい)どっぷりと英語に浸かって勉強しまくり、英語力の基礎を培った講師です。
座右の銘は「All you need is love. But a little chocolate now and then doesn’t hurt.(Charles M. Schulz)」
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いつも詳細でわかりやすい解説有難うございます
もう一歩踏み込んで
オミクロン株のBA-1とかBA-2のBAとはどういう意味
何と言う言葉の略語なのでしょうか?
発見者が気分的に勝手に付けた?
意味不明のままこの用語を用いるのはどうも腑に落ちません
他でいくら調べても不明です
お分かりでしたら宜しくお願いいたしました
こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます!
BA-1とかBA-2のBAというのは、PANGO系統(pango lineage)と呼ばれる、新型コロナウイルスに関して用いられる国際的な系統分類命名法で、変異株の呼称として広く用いられているものです。アルファベットに意味があるのか、単に見つかった順番でつけているのかはわかりませんが、Web上で「PANGO Lineage List」と検索していただくと、これまで見つかったウイルスの一覧が載っており、それを見るとAから順に列記されていて、BA.1やBA-2も載っています。
こちらの回答でお役にたてば幸いです。