みなさん、こんにちは。
前回の記事では、先輩・後輩の英語表現をご紹介しました。
※前回の記事「【役に立つビジネス英語】あなたならどうする?英語で先輩・後輩の表現」を見逃した方はこちらからどうぞ!
日本のビジネスシーンで「彼は私の同僚なんです」、「先日、僕の仕事の同僚が…」などの形で「同僚」という言葉を使用することが多々あります。
もちろん、英語でもこの言葉を使用する場面があるのですが、英語では基本的に2つの異なる単語を使い分ける必要があることを知っていましたか?
この記事では、日本人と感覚が異なる「同僚」の意味と使い方についてご紹介していきます。
「日本語と英語の意外な感覚の違いを探求してみたい」そんな方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
日本でも良く使われる「colleague」は「同僚」よりもっと範囲が広い
「同僚という言葉を英語にしてください」と言われて、ほとんどの日本人の方がまず思いつく単語が「colleague」でしょう。ビジネス英語やテキストの中にも登場する定番の単語ですよね。ただ、この単語は厳密に言うと日本語で使う「同僚」が表す範囲よりも広いという事実があります。
普通、日本語で「同僚」と言うと、「同じ会社で働く人」とあくまで社内の人のみを指す言葉として使われます。しかし、英語の「colleague」は、厳密に言うと「社内・社外も含む仕事上の知り合い」を表します。
このため、この言葉は文脈によっては社内で一緒に働く人という意味で日本語の「同僚」という言葉と合致することもあれば、例えば社外で一緒に同じプロジェクトを担当している人という意味になることもあります。おもしろいですね。
日本語の「同僚」を厳密に英語で表現するには「co−worker」が適切!
では、日本語と同じ感覚で、あくまで「同じ会社で働く同僚」という意味を伝えたい時は?と疑問に思った方も多いと思います。この場合、使用すると良いのが「co−worker」という英単語です。
この単語には、前半の「co−」の部分が示す通り、「同じ仕事をしている、または一緒に働いている」という意味が含まれます。このため、colleagueではなくco−workerを使用する場合は、社外の人は含めず社内で一緒に働く人と範囲が限定されます。
少々ややこしいですが、こちらアメリカでもネイティブの会話を聞いていると、この2つの単語を上手く使い分けていることが分かります。日本と同様、やはり社外の仕事仲間よりも社内の同僚について話すことの方が多いため、後者のco−workerの方が会話での登場頻度は高い印象です。
注意!日本で広く使われている英単語や表現に落とし穴があることも
今回取り上げたcolleagueのように、日本国内では何となく、日本人の感覚ですでに広く使われているものの、実際には他の単語と使い分けが必要な英単語や表現は実は沢山あります。
もちろん、それで日常生活に困ることが全くないなら問題ないかもしれませんが、やはり海外出張や移住など、日本から一歩外に出るとその存在のために自分の言いたいことが上手く伝わらない、ということが起こってしまいます。
初めから完璧を目指す必要はありませんが、日頃からできるだけ英語本来の意味や使い方に合わせて学習を進めておくことが重要です。
今回の記事では、英語での同僚の言い方にちなんでcolleagueとco−workerの使い分けについてお伝えしました。
ぜひあなたも今日から、それぞれの使い分けにチャレンジしてみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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