みなさん、こんにちは。
日本では「年功序列」という言葉もあるように、学校や職場では上下関係が重んじられる傾向にあります。ビジネスシーンでも、度々「僕の先輩が」とか「職場の後輩が」などのように表現しますよね。
この先輩・後輩を英語で表現するなら、あなたはどう表現しますか?
今回の記事では、私達日本人が意外と知らない先輩・後輩の表現を英語でする際の注意点や具体的な表現について解説していきます。
「自分にとって身近な表現って、どうやって英語で上手く表現した良いんだろう?」そんな風に感じている方は、ぜひチェックしてみましょう。
意外?!英語では上司以外との上下関係をさほど気にしない
先輩・後輩などの英語表現を知る前に知っておくと良い前提として、英語では上司以外の人との上下関係をさほど気にしないという点が挙げられます。
軍隊など特別な例を除き、英語圏の欧米諸国ではこの傾向が強いです。
これは、日本と欧米諸国の就職システムが原因とも言えます。アメリカなどの欧米諸国では一つの会社に何十年も勤める人よりも数おきに転職を繰り返しキャリアップを図ることの方がより一般的です。
このため、社内の中で日本のように「一緒に入社してきた同期」や「入社が一年早い先輩」のような存在自体がいない、ということも多々あります。このため、例えばアメリカ人相手に「僕の先輩が」または「職場の後輩が」と伝えても意味が通らないことがほとんどです。
このことから、日本人にとっては意外かもしれませんが、厳密に言うと英語では先輩・後輩という概念自体が無いため、それに付随する表現も実は存在しないということになります。
それでも表現したいなら同僚という意味の「colleague」を活用しよう
英語圏の欧米諸国では伝わりにくいということが分かっていても、やはりどうしても先輩・後輩と表現したい!という場合もあるかもしれません。
そこで活用できるのが、英語で同僚という意味を表す「colleague」です。
例えば、「2,3年前から自分の役職にいた先輩」と言いたい場合は、
「my colleague who were in my position a few years ago」
と表現できます。
また、
「my younger colleagues 」「自分の後輩」、
「my older colleagues」「先輩」
と表現可能です。
但し、colleagueの「同僚」という意味からも分かる通り、これらの表現を使用しても日本的な「同僚と言えど、やっぱり年が上なので先輩」という独特なニュアンスは英語では伝わらず、あくまで「自分と年齢が異なる一緒に働く仲間、同僚」というニュアンスとなります。
この辺りは文化の違いが表れる部分なので、必要があれば追加で日本でのニュアンスについて説明を加えるなどの努力が必要でしょう。
表現によっては互いの言葉では翻訳しきれないことは多々ある
今回ご紹介した後輩・先輩の英語での表現に代表されるように、表現によってはどちらかの文化や国でその概念自体が無いため、中々一語では翻訳しきれないということは多々あります。
特に日本とアメリカをはじめとする欧米諸国は文化という物差しで見た場合、文化的にかなり離れていることがほとんどです。このため、ただ日本語を英語に直訳しても意味やニュアンスが伝わらない、ということが起こります。この点には常に注意しておきましょう。
いかがでしたか?
英語で後輩・先輩と表現する際にはちょっとしたコツが必要ですが、覚えておくと相手とのやり取りもスムーズになって便利です。
ぜひあなたも、様々な場面で活用してみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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