みなさん、こんにちは。
日本語でもビジネスシーンでは、こちら側に何か不手際があって問題が発生した場合、「申し訳ありません、すみませんでした」と素直に謝罪することが求められますよね。あなたは、同じ状況になった際、英語でも正しく表現できますか?
今回の記事では、日本人の間で使い方について勘違いの多い「申し訳ありません」の正しい言い回しについて詳しくご紹介していきます。
「今まで何となくで乗り切ってきたけど、実は未だ自分で納得できる使い方ができていない」そんな風に感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。
英文メールで謝る場合の英語表現は?
まず、英文メール内で自分が犯したミスや、手違いなどについて相手に謝罪する場合、もちろん謝罪のレベルにもよりますが、「I am sorry.」が基本です。ただ、多くの場合この表現のみでは相手に「何について謝っているのか」が伝わりにくいため、以下のような形でその内容を後半に付け加えます。
「I am sorry ~.」
例えば、
「I am sorry to be late in answering your email.」「あなたのメールへの回答が遅れてしまって、申し訳ありません」、
「I am sorry for the delay in my response.」「お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません」
となります。
この際ですが、親しい人へ宛なら構いませんがそうではない場合は、「I’m」短縮形は使わず、「 I am ~」と書きます。
「I apologise ~」
※apologise(イギリス英語)、 apologize(アメリカ英語)
「I am sorry.」の表現は、謝罪のレベルが少し低いので、取引先や顧客への改まった謝罪の場合は、もう少しフォーマルな表現、
「I apologise for名詞」「~のことをお詫び申し上げます。」
と書くのがいいでしょう。会社、グループとして書く場合は、主語をweとします。
「We apologise for the error in the delivery date.」「納品期日に間違いがあり、申し訳ございません。」
「I apologize for any inconvenience caused. 」「ご迷惑をおかけしで申し訳ありませんでした。
上記の例のように、日本語で表現する際と同様にしっかり謝罪する内容を明確にすることが英文メールを書く際も重要となります。また、email以外にもお問合せ、お手紙など連絡を取る形態に合わせて単語を変えて活用することもできます。
注意!「英語では絶対に相手に謝ってはいけない」は完全なる神話
あなたも今まで、「英語ではたとえそれがこちらのミスでも、絶対にこちらから相手に謝ってはいけない」と誰かから聞いたことがありませんか?実はこれ、完全なる神話なため注意が必要です。
恐らく、元々これは「何か仕事上でミスが起きた際に、何が原因か分かっていないのにとりあえず形式だけでもと相手に謝罪すると、相手がそれを非を認めたと判断して全てこちら側のせいにしてくる可能性があるので、それは避けるべき」という意味だったのでしょう。
これが、拡大解釈されて「英語では何があっても相手に謝ってはいけない」に変化したのでは?と思いますが、もちろん欧米をはじめとした英語話者のビジネスマンも、普通の感覚を持っている人であれば何か自分に非があった場合は素直に謝ります。
日本語・英語とその言語の違いに関わらず、何か自分に非があれば素直に謝るというのは大切な姿勢ですよね。何か特別な理由があって戦略的に「今は謝らない」という選択をする場合もあるかと思いますが、「英語では絶対に相手に謝らない」というのは行き過ぎた解釈なので注意しましょう。
ややこしい「I am sorry.」と「I feel sorry.」の違いを把握しよう
ビジネスシーンでの謝罪で重宝する「I am sorry.」の英語表現ですが、これと良く似た形で異なる意味を表すものに「I feel sorry.」があります。「I feel sorry. 」には「気の毒に思います」という意味があります。
例えば、「I feel sorry for Cathy.」は「キャシーが気の毒です」となり、相手の状況などに同情する表現が可能となります。これを「I am sorry for Cathy.」とすると「キャシーはかわいそうです」と相手に哀れみを表現することになるため、注意しましょう。
動詞1つの違いしかありませんが、表す意味・ニュアンスが違ってくるのは面白いですよね。
「I am sorry.」の英語表現は、ビジネスシーンでも素直に相手に謝りたい際にとても便利な表現です。
ぜひあなたも、色んな場面で活用してみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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