みなさん、こんにちは。
相手に伝えにくいことってどこでもあるかと思います。
ビジネスシーンでも、「これはちょっと相手に伝えにくいなぁ」というネガティブな内容でも、伝え方を考えてしっかり伝えなくてはいけない、そんな場面って沢山ありますよね。日本語でも伝え方が難しいそんな場面で、あなたは英語でどうやって上手く伝えていますか?
前回の記事では、伝えづらい問題点の指摘をどう英語で表現するかについてご紹介しました。
※前回の記事「【大人のビジネス英語】ソフトに伝えるのが鍵!「~に問題があるみたいなのですが」」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回の記事では、ネガティブな内容でも相手に上手くソフトに「少し~ですね」と伝えることができる、そんな便利な英語表現をご紹介していきます。
「日本語・英語問わず、ネガティブな内容でも伝え方を工夫して上手く相手に伝えたい」そんな方はぜひチェックしてみてくださいね。
ネガティブな内容をソフトに伝えるのに便利なのは「This is a little…」
ビジネスシーンなどで相手にネガティブな内容をソフトに伝えるのに便利な表現が、「This is a little…」です。
直訳すると「これは少し~ですね」となります。「少し~」に当たる「a little」を上手く使っているのがポイントです。
例えば、会議中に相手が発表した新たな製品デザインの色味について「This is a little dark.」と言うと「これは少し暗いですね」と伝えられます。「This is dark.」の文章と比べてみれば分かる通り、a littleの部分が直接的な表現を避ける役割を果たしています。
主語の部分は状況によって「That」や「It」に代えて活用することももちろん可能です。この表現を使えば、日本語でも言いずらい相手にとってネガティブな内容も簡単によりソフトに伝えることができます。
注意!英文の基本形である「主語+動詞」はしっかり守ろう
日本人が英語で話す際にうっかりやってしまうことの一つに、英語で反応することに対して焦るばかりに「Oh, a little dark!」などのように英語の基本形である「主語+動詞」を崩して発言してしまうことが挙げられます。
日本文は主語が無いことが多いので意識しないとこんな風な言い回しになってしまうのですが、この場合も「That’s a little dark!」と伝えないとネイティブスピーカーからすると肝心の「何が」暗いのか?がハッキリしません。
もちろん、英語表現の中にも敢えて主語を取って表現するものもいくつかありますが、どちらかと言うとそれらは例外的なもの。特にその場でパッと英語で反応しなくてはいけない、という場面で主語が抜けてしまう、というのは良くあります。
この傾向をしっかり理解して、「英語は常に主語+動詞のフルセンテンスで表現すること」を心掛けると自分の英語レベルも上がってきます。
あなたは大丈夫?「英語なら何でもストレートに表現すれば良い」は完全なる迷信
長く日本人の方々に英語コーチングをする中で、かなり多くの方から「英語なら何でもストレートに表現すれば良いんですよね?」、「英語には敬語ってないんですよね?」と質問されてきました。
断言すると、これらは完全なる迷信です。
ビジネスでも日常生活でも、良識があって周囲から信頼されているネイティブはかなり伝え方を気を付けて発言しています。
今回ご紹介した「This is a little…」などの婉曲表現を使用することもそうですし、英語は助動詞の使い方を工夫することで敬語にもなります。
また、アメリカをはじめとした欧米文化圏では日本に比べて個人の意見を表明しやすいというのはありますが、だからと言って「何でも言って良い」訳ではありません。日本語・英語に関わらず、相手の受け取り方に配慮した伝え方にこだわる話し方を強くおすすめします。
いかがでしたか?
「This is a little…」を上手く使えると、相手に伝えるべきネガティブな内容も適度にソフトな響きになり、より伝えやすくなります。
ぜひあなたもビジネスシーンなどでこの表現を上手く活用してみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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