みなさん、こんにちは。
英語ネイティブが特にカジュアルな会話の中で使うことの多い定型表現であるイディオム表現は、基本的に「知らないと意味が分からない」表現と言えます。
そこで、今回の記事では意外と使われる意味が多く覚えておくと便利な「come on」というイデォム表現をご紹介していきます。
英語での話し言葉の2~5割を占めるとも言われるイデォム表現を含めたチャンクを、使えるものから効率よく学習していきたいという方はぜひチェックしてみてくださいね。
英語イディオム「come on」の意味① 急ぐ
まず英語イデォム「come on」には「急ぐ」という意味があります。
例えば、「急がないと遅れちゃうよ」は「Come on, or you’ll be late.」と表現できます。ちなみに、この文中「Come on」の部分は「Hurry up」に置き換えることも可能です。
この意味での使用は皆さんにっても馴染み深く、この英語イデォムの基本的な意味としてすでに押さえている方も多いはずです。海外ドラマや映画の中でもよく登場しますよね。
ちなみに、ここで使われている副詞の「on」には「何かと接触して、水平面との接点があって」という基本的な意味があります。この1つ目の意味の中では「時間という水平面を移動する速度を上げていく」とイメージすると意味が掴みやすくなります。
このように、英語イディオム表現内の副詞単独での意味にも着目すると全体の意味を捉えやすくなります。
英語イディオム「come on」の意味② 始まる
英語イディオム「come on」には、「始まる」という意味もあります。
例えば、「家に着く30分前に焚き始めるように炊飯器をセットしておいたからね。」を「I’ve set the rice cooker to come on half an hour before we get home.」と表現することができます。ここでの「come on」はもちろん、「start」という動詞一語に置き換えることも可能です。
「始まる」の意味での「come on」は、「何かが動き始める」というニュアンスを持ちます。
英語イディオム「come on」の意味③ 進行する
実は、英語イディオム「come on」には「進行する」という意味もあることを知っていましたか?
例えば、「風邪を引いた気がします」という表現は、このイディオムを使うと「I feel a cold coming on.」と表現することもできます。
この意味も、先にご紹介した副詞の「on」が持つ「何かと接触して、水平面との接点があって」という基本的な意味を重ね合わせると「本格的な風邪がどこか水面上を移動して自分に近づいてくる感じ」がニュアンスとして伝わってくるのが分かるでしょう。
あくまでも「(すでに)風邪を引いた」、「I caught a cold.」ではなく、「風邪を引いた気がする」と何らかの状態が移動しながら近づいてきている様子を上手く表しています。
このように、英語イディオム表現は「似たような状況・状態なのだけどイマイチ正確に伝わっていない」という内容を上手く伝えるヒントになってくれることが多々あります。常に自分の中にストックしておくことをおすすめします。
いかがでしたか?
今回取り上げた英語イディオム表現は「come on」は、どの意味も覚えておくと日常生活で重宝することの多い便利な表現です。
ぜひあなたも様々な場面で応用してみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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