講師のEriiです。
「スポットライト効果(Spotlight Effect)」は
あまり馴染みのないコンセプトだと
思いますが、
これを読んで下さっている皆さん全員
が経験したことのあることだと思います。
スポットライト効果とは、
自分が実際よりも周りに注目されていると
思ってしまう現象のことを言います。
例えば「面倒だからなんでもいいや~」と
適当に朝、服を選び買い物に行った時、
デパートの鏡に映った自分の姿を見て
「げっ!!」と思ったことはありませんか?
そこから買い物をしている3時間、
通りかかる全ての人が自分の格好を
見て笑っているんじゃないかと
思ってしまった経験はありませんか?
でも実際は本当に誰も気にしていない。
洋服どころかむしろ存在さえ気づかれていない。
このように実際よりも
自分に注目が集まっていると思ってしまう
現象をスポットライト効果と言います。
昔、外を歩いていた時のことです。
「みゆき」という知り合いが前を歩いている
と勘違いし、大きく手を振り、大声で、
「みゆきー、待って―」と叫びながら
全く知らない女の子に駆け寄ってしまった
ことがあります。
女の子が私の声を聞き、
振り返りました。
その時私は
「げっ!!全然みゆきじゃない」
と思いましたが、
既に手を振り、走りながら
彼女の方に向かっていました。
恥ずかしい!!!
皆が見てる!!!
と思った私は
そこで止まればいいものの、
あまりの恥ずかしさに
あたかも女の子の前を歩いていた
犬が「みゆき」であるかのように
今度は知らない犬を追いかけ始めました。
せめて叫ぶのをやめればいいのに
「みゆき速いよ」とかいい加減なことを
言いながら走り続けてしまったのです。
野良犬などいない、
という冷静な判断が出来ず、
近づくと、当たり前のように
その犬にはリードが付いていて、
隣を飼い主さんが歩いていました。
「うげっ!!!」と思った私は、
もういい加減諦めればいいものの、
その犬と飼い主を通り越して
また走り続けました。
もう前には誰も犬もいません。
それなのに「みゆき」と叫ぶ
自分の口は止まらず
結局そのまま私は畑に向かって
数百メートル走り続けました。
恐ろしき
スポットライト効果。
誰しもが経験したことが
あると思います。
でも確かに周りの人は
自分など対して気にしていないのが
事実でしょう。
実際出かけた時、自分以外の人など
大抵記憶に残りませんね。
英単語を急に忘れてしまった、
会議でよくテンパってよく分からない英語
を話してしまった、
本当はハンバーガーを注文したのに
シェイクが出てきたので、
あたかも最初からシェイクが欲しかったかの
ような素振りを見せた、
何度言っても発音が聞き取ってもらえなかった、
今でもそんなミスを振り返り、
顔から火が出る程恥ずかしくなる方、
そろそろ自分を許してあげましょう。
自分の記憶には鮮明に残っている
かもしれませんが、
他の人の記憶には95%の確率で
残っていないと思います。
ミスを恐れて人前で英語を使うことを
ためらってしまう時があった場合、
自分が心配するほど他人は自分を
気にしていないよ!と
自分を励ましてあげましょう。
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