守破離
「守破離」という言葉をご存知でしょうか?
何かのスキルをマスターして一人前になるまでのプロセスを
あらわしたものです。(本来は日本での芸術等における師弟関係
のあり方を表したもの)
「守」・・・その道のプロフェッショナル・先輩の仕事をマネして
仕事やそのものに精通するプロセス。基本のマスターと
いったところでしょうか。お金になるスキルだと10年くらいが
目安とされます。
「破」・・・一通りその仕事に精通しだすと、従来のやり方を
破って新しい方法を模索しはじめるプロセスが続きます。
基本をベースにしつつ従来の物を壊していくその人なりのプロセスが
芽生える瞬間です。
「離」・・・その道の第一人者として本来の道から離れて
一人で歩き出す独立のプロセス。新たなものが生まれる
瞬間です。
職人技の世界や専門的なスキルが必要とされる仕事では
よく引き合いにだされるフレームワークなのですが、
こと英語に関して「守」がなく「破」「離」の方が多いのも
事実です。
英語はあなたの独創性を試すものではありません
英語は、芸術じゃないし、自己表現の場でもありません。
言いたい事が誤解なく伝わるかどうか?それが至上の価値になります。
この「至上の価値」を追い求めるために何が一番大切かというと
英語圏の方に近い英語を使うことです。
ところが日本の英語教育は文法を最重要視するがあまり、
伝えるという根本のところを教えていません。
日本で英語ができると一般的に思われる人ですら
英単語を文法ルールに沿って正しく並べ替えられる程度の英語力なのです。
つまり文法には則っていても、かなりオリジナリティー
あふれる独創的な言葉になっているのです。
伝わるだけで本当にいいの?
言いたい事はそこそこ通じますので、
それはそれでいいともいえるのですが・・・
旅行でその国を素通りする程度で使う英語ならまだしも、
英語が仕事に必要だったり、海外の人たちと深く付き合う機会があるなら、
相手にどういう印象をもたれるか、相手に受け入れられるだけの「格」が
ある人物に見えるかどうかも英語を使う上で気にしていく
必要があります。
人間関係とは信頼関係の上に成り立つもの。
言葉であなたが判断されるのには日本以上のものがあります。
あなたに必要な英語はどのレベルでしょうか?
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