仕事柄、帰国子女の方と沢山接する機会があります。
今では英語はネイティブレベルで全く苦労しない
方ばかりです。
普通帰国子女って、カッコいいイメージがあるし、
英語もペラペラで、いいな~という印象がありますが、
実はそうではなく、相当な苦労がある事がわかります。
当社のFacebookページに記事を寄稿頂いているErii先生も
多感な時期をアメリカで過ごされています。
少しエピソードをご紹介させていただきます。
<当社Facebookより引用>
帰国子女
私は最初の渡米を終え、中学の頃一度日本に帰国した。
私は会う人会う人に、
「帰国子女はいいよね。英語できるし、海外で生活とかかっこいいし。」
と言われていた。
皆はほめ言葉?として言ってくれていたのだろうけど、
私はこう言われるのが嫌いだった。
もちろん海外で生活できたこと、英語が話せるようになったこと、
異文化を体験できたことーこれらすべてに対して言葉にできない程の感謝を抱いている。
けれど、人が思う程華やかで優雅な生活ではない。
英語が魔法のように身に付くわけでも、毎日がSex and the Cityのようなものではない。毎日が精一杯だった。
日本人だからという理由で石やゴミを投げつけられた
ことがあるだろうか。
言葉もしゃべれないのに学校来るんじゃねーよと言われたことは
あるだろうか。
辞書を片手にトイレに行きたいとお願いしたことがあるだろうか?
肺炎になっても医者の言葉が分からなくまともに治療さえ受けられなかったことがあるだろうか。
閉じ込められ、「助けて」という言葉が分からず「あーあー」と叫ぶ悔しさと無力さを体験したことがあるだろうか。
アメリカ人30人に囲まれ日本がパールハーバーを爆破する映像を見せられたことがあるだろうか?11歳で「なぜこんなひどいことをしたの?」と責められたことはあるだろうか。
私はこんなことの繰り返しだった。
「帰国子女はいいね」
という言葉は自分にとってあまりにも軽い言葉だった。
Erii
一般的にはいいイメージが先行しがちですが、
多感な時期に多大な負担を引き受けた末に
ようやく手に入るスキルなのですね。
だとしたら、日本にいる私達が、簡単に英語を
手に入れようとするのは虫のいい話なのかもしれません。
私が直接、彼女・彼らの話を聞くに例外はなさそうです。
「英語が簡単に話せる!」なんていう
幻想は、本当なのか、もう一度検証する必要があるのかもしれません。
価値あるものが、犠牲なく手に入ることはありません。
普通に考えたら「当たり前」の話ですが、私たちはついつい
人が持っているものを見て簡単に手に入ると思いがちです。
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