【英語脳】パターン③ → 行為主よりも行為を受けた人、行為自体を強調させたい時

英作文講座の講師meagan先生の英語脳シリーズ

こんにちは!オーストラリア人のミーガンです。
受動態を使うパターン3は「行為主よりも行為を受けた人、行為自体を強調させたい」です。
もちろん、能動態を使うときは中立的な文(ただ事実を説明している文)を作ることができますが、100%中立的というわけではありません。
能動態の文は行為主が明確に出るので、どちらかというとその行為主に焦点を当てることになります。

 

受動態か能動態かで文のニュアンスが変わる

もう少し具体的に考えましょう。例として赤ちゃんに名前を付けるシチュエーションを使います。

  • 受動態 The baby was named “Jessica”.
  • 能動態 We named the baby “Jessica”.

この場合に受動態でも能動態でも可能です。ただし、選ぶ態によって文のニュアンスが変わります。

受動態の文だと、行為主(we/the parents/theyなど)が登場しないので、「赤ちゃんは「ジェシカ」と名付けられた」という行為自体が強調されています。
受動態なので少し堅い文になります。

その一方で、能動態にすると行為主を明示する必要があります。上記の例文に主語をweにしていますね。
英語では最も重要な情報が前に来るので、主語のweが強調されます。
文のフォーカスは「つけられた名前」というよりも、名前は誰が付けたのか、何かが起きたのかという点になります。

 

会話だと分かりやすい能動態が多い

もちろん、会話などで、事情の説明として能動態がよく使われています。
例えば
How did the name-choosing go in the end?(名前の選択はどうなった?)
などの質問に対して、
Oh, we ended up naming her “Jessica”.(あ、結局「ジェシカ」にした。)
という答えも自然です。

会話で
The baby was named Jessica.
にすると、相手は当然「あ、誰が名前を選んだのかは言っていない」とか、「あ、違う人が名前を付けた」というふうに解釈するので注意が必要です。
文は硬いし、会話に適切ではない答えになります。

会話だと分かりやすい能動態が使われることが多いですが、文章だと受動態が多くなります。
自分の出したいニュアンスだけではなく、文章にその態が合っているのかという点も意識して書きましょう。

では、また来週!

※ミーガン先生の【英語脳】シリーズ記事はこちらからどうぞ!

 

 

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日本語能力試験N1(最難関レベル)に合格し、さらにNAATI(オーストラリアの通訳・翻訳国家資格)にも合格。英語ネイティブで日本語の通訳資格に合格する方はかなり少なく、そんな日本と英語の両方に精通し、英語の微妙なニュアンスを日本語で分かりやすく説明できる希少なスキルを持つ先生です。