【英語脳】パターン② → 行為主が不特定多数の時

ネイティブ講師ミーガン先生の英語脳を養う英作文アドバイス

主語がit/theyの英文、課題添削でよく見かけます!

こんにちは!オーストラリア人のミーガンです。

今回はit/theyについて話しましょう。
課題の添削をしているときに、itやtheyなどの曖昧な代名詞が主語になっていることをよく見かけます。
おそらく主語を何にすればいいか分からないからそうなってしまうと思います。
ですが、明確な理由がなくit/theyを主語にすると、分かりにくい文につながることが多いです。

能動態にするときは、行為者を入れる必要がありますね。
ですが、そもそも能動態にしないといけないというわけではありません。
行為者が重要ではない場合や行為者が不特定多数の場合、行為者が分からない場合などに、無理して曖昧な行為者を入れる必要がありません。
その場合は別の言い方を使ったり、受動態で表したりするのが最も自然です。

例えば情報元が分からないときにThey said that…から始めると不自然です。
その代わりに、色々なオプションがあります。

 

情報元がわからないときこそ、受動態で

例えば以下の文を使いましょう。
They said that the new building would be complete by the end of the month.
(新しい建物は月末までに完成されると言われた。)

この情報を誰から聞いたのか分からない、または一般的に色々な人が言っている情報である場合に、曖昧なtheyを使うのは良くありません。
「聞いた話」を一般的に表すには、会話だとApparently(~ようだ・らしいだ)やI heard(~と聞いた)などにすることが可能です。
このような表現を使えば、能動態のままで大丈夫です。

でも、行為者を省きたい場合は、受動態で表すことも可能です。
The new building is scheduled to be complete by the end of the month.
計画を表すために、to be scheduledを使うことができます。

このように受動態を使うときのポイントは、it is…から始めないことです。
It is…は硬い印象になるので、日常的な英語の場合は、文のテーマ(この場合the new building)を主語にするのがベストです。
そうすると、新しい建物が文の中心になります。

では、また来週!

※ミーガン先生の【英語脳】シリーズ記事はこちらからどうぞ!

 

 

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日本語能力試験N1(最難関レベル)に合格し、さらにNAATI(オーストラリアの通訳・翻訳国家資格)にも合格。英語ネイティブで日本語の通訳資格に合格する方はかなり少なく、そんな日本と英語の両方に精通し、英語の微妙なニュアンスを日本語で分かりやすく説明できる希少なスキルを持つ先生です。