こんにちは!オーストラリア人のミーガンです。
明確な行為主がいなくても能動態が使えないというわけではありませんね。英語では、無生物主語を使って能動態で表すことが多いです。
例えば、makeという単語です。
そのまま日本語に訳すと「~させる」になりますが、実際にもっと広い使い方があります。
「~のせいで」、「~のおかげで」、「~によって~する」などの意味で使います。
ネガティブなニュアンスのmakeの使い方
makeは、強制的な「させる」というイメージを持っていると思いますが、
そういったネガティブなニュアンスのmakeだと、
He made me do it.(彼にさせられた)や
I was made to do the dishes.(皿洗いをさせられた)
などが挙げられます。
無生物主語と一緒にmakeを使う場合
ただし、無生物主語と一緒にmakeを使う場合は、意味が中立的、もしくポジティブや
ネガティブなニュアンスで使用可能です。
例えば以下のような文が作れます。
Her words made me smile.(彼女の言葉で笑顔になった。)
Thinking about you makes me happy.(あなたのことを考えることで嬉しくなる。)
この2文はどちらかとういとポジティブな意味があります。
The rainy weather made me sleepy.(雨のせいで眠くなった。)
和文は「~のせいで」というネガティブな表現がありますが、英文としては中立的で
もネガティブでもと受け取ることが可能です。
The COVID situation makes me angry.(コロナの実態について考えると怒る。)
形容詞はネガティブなものなので、makesもネガティブな意味を持っています。直訳だ
と、「怒っている状態にさせる」という感じですね。
よくmakeのニュアンスはネガティブかどうかということについて聞かれますが、
答えは、it dependsです!
言いたいことによりますが、ポジティブもネガティブも中立的なニュアンスでも可能です。シチュエーションと自分の表したい意味次第です。
是非今回の例文を参考に使い分けてみてくださいね。
では、また来週!
日本語能力試験N1(最難関レベル)に合格し、さらにNAATI(オーストラリアの通訳・翻訳国家資格)にも合格。英語ネイティブで日本語の通訳資格に合格する方はかなり少なく、そんな日本と英語の両方に精通し、英語の微妙なニュアンスを日本語で分かりやすく説明できる希少なスキルを持つ先生です。
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