みなさんこんにちは。
英語に限らず、言語を学ぶ上で最も重要な作業はおそらく「単語を覚えること」ではないでしょうか。
日本語同様、英語にももちろん無数に単語があり、それを全て覚えようとしていたら一生かかってしまうことでしょう。それではキリがないので、ここでは英検準一級に絞って、英単語の暗記スピードを上げる方法をお伝えしていきます。
暗記スピードを上げる方法にもさまざまありますが、今回は「接頭辞」「接尾辞」の知識を活かして記憶していく方法にフォーカスしたいと思います。
英単語「接頭辞」と「接尾辞」とは?
みなさんは「接頭辞」、「接尾辞」の意味はご存知でしょうか。
平たく言うと、「接頭辞」とは単語の頭の部分を指し、「接尾辞」とは単語の後ろの部分を指します。
これらを理解することで効率よく単語の意味を覚え、また未知の単語と遭遇しても推測することができるという効果があります。
それでは、具体的に英検準一級の単語を例にとり、説明していきましょう。
英単語の暗記スピードを上げる方法①ー接頭辞を使う
まずは接頭辞の例としてわかりやすいものは「re-」です。
おそらくreturn, restart などはよく目にしますし、ある程度日本語化している部分もあるので理解しやすいでしょう。
接頭辞の「re-」
この接頭辞の「re-」は「再び」「元へ」「後ろへ」といった意味を含んでいるのです。
例えば、resume。この単語は準一級においてよく目にする単語ですが、これもre-がついているのがわかり、「再開する」という意味になります。
また、reflectもre-という接頭辞がつき、「反射する」という意味になります。
接頭辞の「in-, im-」
また「in-, im-」という接頭辞がついた単語もよく遭遇しますね。
これは「中に」「上に」「否定」のニュアンスを含んでいる接頭辞で、impose「(税金などを)課す」, induce「引き起こす」, incite「励ます」, inconvenient「不便な」などがありますね。どれも「中から沸き起こる」感じがあったり、否定的なニュアンスを含んでいる単語があることがわかります。
この他にも接頭辞には様々な種類があるので、一度参考書やインターネットで検索して調べてみてもいいかもしれません。
英単語の暗記スピードを上げる方法②ー接尾辞を使う
では次に接尾辞についてみていきましょう。
接尾辞「-ful」
まずは「-ful」という接尾辞から。
これも、beautifulやjoyfulなど、よく目にする接尾辞かと思います。
これは「~に満ちた」という意味があり、「形容詞」をつくるという点も重要です。接尾辞をある程度理解している人は、その単語の品詞までも把握することができ、問題を解く手掛かりにすることができるのです。
英検準一級に頻出するのはgrateful「感謝している」, blissful「この上なく幸福な」, scornful「軽蔑的な」でしょうか。
これらをみてわかるように、-fulは「ある感情で満たされている状態」を示しているのです。
接尾辞「-able, -ible」
また「-able, -ible」という接尾辞は「~できる、~可能な」というニュアンスがあり、こちらも「形容詞」をつくります。
英検準一級で登場するのは、accessible「利用可能な」, audible「聞き取れる」, retainable「保持可能な」などですね。
これらも「アクセスすることができる」=「利用可能な」であったり、「聞くことが可能」=「聞き取れる」といったように、接尾辞を理解していると暗記しやすくなるのが実感できることでしょう。
接尾辞にも、まだまだたくさんの種類がありますので、一度チェックしてみるのもよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
ここでご紹介したものはほんの一部ですので、時間があればご自分で調べてみて何となくでも頭に入れておくと、単語と意味の結びつきが強化されることがわかるでしょう。
接頭辞、接尾辞の知識を活用することで、知らない単語も意味を推測することが可能になります。それにより、長文読解でもあまりストレスを感じることなく読み進めていくことができますので、読解スピードも上がっていくことでしょう。
接頭辞・接尾辞の知識を応用して問題に答えよう!
最後に単語を3つだけ並べておきますので、それぞれの接頭辞・接尾辞が含んでいるニュアンスを意識しながら、単語の意味を言ってみてください。
① immerse ② refrain ③ attainable
いかがでしょうか。
全てわかった方は素晴らしいです。
①「浸す」、②「差し控える」、③「達成可能な」でした。
これからみなさんの単語学習の一環として、「接頭辞・接尾辞の知識を応用して暗記していく」ことも取り入れてみてください。きっと闇雲に暗記していくより効率よく覚えられると思いますし、爆発的に語彙力が増えていくことでしょう。
国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。
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