みなさん、こんにちは!
英検を受験する方は(TOEICでもいえることですが)単語帳が1冊は手元にあるかと思います。
その単語帳をみなさんはどのように使っているでしょうか。
「最初のページから確実に覚えていく」、「ひたすら単語を書いて覚えていく」など、
学習者によって使い方が様々あるかと思います。
自分に合った学習法であればそれを継続していただければと思いますが、
今回は私がお勧めする単語帳の使い方をご紹介していきたいと思います。
これはあくまでも私個人のやり方ではありますが、
普段の英検対策の授業で生徒さんにもお伝えしている効果的な方法かと思います。
もちろん全ての方に効果のある勉強法などありませんから、あくまで参考程度にご覧いただければと思います。
まずは一点集中で単語から!
それでは早速、英検の単語帳の効果的な使い方に関してご説明していきます。
単語帳をみていただくとわかりますが、大きく分けて「単語」と「熟語・イディオム」にわかれていると思います。
まずはとにかく一点集中。
無駄な時間と労力を一切使わないために、「単語」だけを見るようにします。
「熟語・イディオム」は「単語」さえ覚えられれば意味を推測することが可能になりますので、後回しにします。
すでに長期記憶に残っている単語はサインペンでチェックしておく
具体的な作業ですが、各「単語」と「日本語の意味」をまずは全ページ見ていきます。
そして全ページを見る際に、英単語を見ながら
「2~3秒で日本語の意味が分かるもの」にサインペンでチェックをしていきます。
なぜサインペンを使用するかというと、
一度チェックしたものは「長期記憶に入っている」ことを示しています。
つまり完全に定着しているわけですから、見る必要がないわけです。
完璧に覚えている単語を何度も見てしまうと、それは時間の浪費に繋がりますし、
ウィルパワー(「意志の力」を表す心理学の言葉)を消費してしまい、
集中力の低下を促進してしまいます。
ですので、始めだけはサインペン等を使い、長期記憶に入っている単語をあぶり出していきましょう。
単語に複数の意味があるときの覚え方
また、以下のように一つの単語につき、複数の意味が書かれている場合がありますね。
例:suggest 提案する 提唱する 暗示する 示唆する
この場合、一つの単語につき一つだけ意味を覚えるようにします。
発音や類義語、対義語、例文、一切気にしません。
一発で合格するためには徹底的に無駄を排除する必要があります。
とにかくまずは「一つの単語」と「一つの意味」だけを覚えるようにします。
「あぁ、こういう類義語もあるのね」という感じで気軽に目を通すくらいで十分です。
もし可能であれば、他の意味をサインペンで消しても構いません。(好みですが)
例:suggest 提案する 提唱する 暗示する 示唆する ←サインペンで意味を消してしまう
目に入るだけでもウィルパワーの力を使うことになるので、
余計な情報を目に入れない工夫をするのも一つの手です。
「単語」の全てのページのチェックが終わったら、
あとはとにかく毎日単語帳に触れるだけです。
最初から最後のページまで見終わったら、また始めから見る。テンポよく何往復もしていきます。
単語帳がシワシワになるまでとことん見ていきます。英検の単語の世界に馴染んでいきます。
クラスの人の顔と名前を覚えてしまうのと同じことです。
単語も何度も何度も出会っていれば、無理なく自然と覚えられます。
「1回で絶対覚えよう」と力まず、気楽に取り組んでいきます。
その方が学習していて楽しいですし、長く続きます。
2週間前後でなんとなく覚えた単語が増えてくるはずです。
単語を全く知らない状態から少し見覚えがある状態へ変化させる
この「全く知らない」➡「少し見覚えある」という状態が大切なのです。
これは大きな進歩だと思います。「少し見覚えある」の状態で、それでもしつこく単語に触れることで記憶が定着します。
学習者のやる気次第ですが、1ヶ月前後で単語帳に掲載されている「英単語」の60%以上は覚えられるはずです。
いかがだったでしょうか。
語学学習は、地味で地道な作業こそ王道であり、それこそ最強だと思っています。
人間、何度も反復しているのにできないことなどないのです。
適切な勉強を繰り返せば必ずできるようになります。
どうぞめげずに日々、単語に触れていきましょう。
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国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。
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