みなさん、こんにちは!
今回は、英検準一級によく登場する、「down」を用いたイディオム10個について見ていきたいと思います。
前回の記事「【英検準一級に頻出!】個人的に暗記しておいてよかった形容詞10」を見逃した方はこちらからどうぞ!
前置詞の「down」といえば、「低い方へ、下へ」といったニュアンスがあるわけですが、それが動詞と合わせて使われることにより様々な意味の広がりを見せます。今回は私の独断と偏見でイディオムを10個ご用意しましたので、まずはご自身で意味を確認してみてください。現時点でどのくらい把握しているのか確認してみましょう。
英検準一級受験ではおさえておきたい「down」を用いたイディオム
さて、それでは早速以下に挙げたイディオムをチェックしてみましょう。瞬時に意味が出てくるものが7個以上あれば、なかなかの語彙力の持ち主。どれも英検準一級を受験する上では欠かせないイディオムばかりなので、これを機会に全て覚えるようにしましょう。
それではどうぞ。
① simmer down ② mark down ➂ step down ④ narrow down ⑤ put down
⑥ back down ⑦ lay down ⑧ pass down ⑨ strike down ⑩ tear down
いかがだったでしょうか。全て暗記できていましたでしょうか。それでは一緒にそれぞれの意味を確認していきましょう。
「down」を用いた各イディオムの意味を解説
① simmer down
「落ち着く、静まる、煮詰まる」という意味です。もともとsimmerには「とろとろ煮える、煮え立つ」という意味があり、それが前置詞のdown「程度が下がる、低くなる、弱くなる」と結びつき、このような意味になったのでしょう。こうやって単語ごとに意味を理解してしまえば、記憶に定着しやすくなりますね。
② mark down
「値下げする、点数を下げる」という意味です。「目印、的(mark)を下げる(down)」とイメージすれば覚えやすいですね。
例)He marked down the book by 10%.(彼はその本を10パーセント安くした。)
➂ step down
「降りる、退任する、辞職する」という意味です。「退職する」という意味では、resignと同じですね。stepには「踏み段、昇降段」という意味があり、それとdownが合わさってこのような意味になったのでしょう。
④ narrow down
「絞る、狭める」という意味です。narrowにはもともと「狭い、細い、限られた」という意味があり、downがその意味を強調しているのでしょう。
⑤ put down
「蓄える、けなす、静める、(手付金など)支払う」という意味です。down「下方に」put「置く」というイメージですので、このような意味の広がりを見せるのでしょう。この中でも特によく使われる意味としては、「支払う」でしょうか。(個人的には)
⑥ back down
「手を引く、撤回する、引き下がる」という意味です。これは比較的覚えやすいのではないでしょうか。
例)He refused to back down at that time.(そのとき彼は引き下がることを拒否した。)
⑦ lay down
「貯蔵する、規定する、定める」という意味です。「規定する、制定する」という意味では、establish、enact、instituteと同じですね。
⑧ pass down
「譲る、伝える」という意味です。これも「何かを下の方に(down)差し出す(pass)」とイメージすれば覚えやすいでしょう。
例)His boss passed down his skill to him when he quit.(彼の上司は退職した際、彼に技術を伝えた。)
⑨ strike down
「苦しめる、無効にする、破棄する」という意味です。「何かを打って(strike)倒す(down)」とイメージすれば暗記しやすいでしょう。
例)The court struck down the law.(法廷はその法律を無効にした。)
もちろん「(木などを)打ち倒す」という意味もあります。
⑩ tear down
「破壊する、取り壊す」という意味です。
例)The mall was torn down last month.(そのモールは先月取り壊された。)
demolish、raze、dismantle、destroyなども同じような意味で英検準一級には頻出ですね。
さて、今回の英検準一級によく登場する「down」を用いたイディオム10個はいかがだったでしょうか。どれも重要なイディオムばかりだったと思います。
「イディオムを覚えるのは大変…」という声をたまにききますが、動詞と前置詞の意味をそれぞれ把握していればそこまで暗記することに苦しむことはなくなるでしょう。また上記の情報を基に、ご自分でオリジナルの英文を作って覚えてみてもいいでしょう。それを何度も音読したり、目にしたりして記憶に定着させる工夫をしていきましょう。
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国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。
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