【3分で英語学習:英文法】基本をしっかりおさえよう!仮定法過去完了とは

【3分で英語学習:英文法】基本をしっかりおさえよう!仮定法過去完了とは

皆さん、こんにちは。

前回の「仮定法過去」に引き続き、今回は「仮定法」の中でも「仮定法過去完了」についてご説明していきたいと思います。

この「仮定法過去完了」も苦手意識が強い学習者の方もいるのではないでしょうか。こちらも字面的に「なんか難しそう…」と敬遠してしまいがちですが、中身はいたってシンプル。文型もそこまで複雑ではありません。難しいことも一つ一つ分解して理解していけば、すんなり頭に入ってくると思いますのでしっかり押さえておきましょう。

 

英語学習のポイント 仮定法過去完了の意味を理解する

さて早速ですが「仮定法過去完了」についてみていきましょう。

前回の「仮定法過去」と違うのは、「過去完了」だという点です。「仮定法過去」が「現在の妄想」だとするならば、「仮定法過去完了」は「過去の妄想」だということです。

まずはこれも日本語から理解していきましょう。

例えばこのようなセリフ。

・もし彼女のラインを知っていたら、彼女に連絡できたのに

・もっと早く起きていたら、カラオケに行けたのに

・子どものときにピアノを習っていたら、ピアニストを目指したのに

 

これらは「妄想」「想像」の話ですよね。つまり「仮定」だということ。さらに「過去の妄想」を意味しているのがわかるかと思います。

このように「~していたら…だったのに」という「過去の妄想」を表現することを、英語では「仮定法過去完了」と呼ぶのです。

 

このような表現を日本語でもよく使いますよね。

こちらも前回ご説明した「仮定法過去」同様、大学入試でよく登場しますし、英字新聞でもよく使われる表現となります。それではこの「過去の妄想」を英語ではどのように表現するのか、その文型をお伝えしましょう。以下をご覧ください。

 

英語学習のポイント 仮定法過去完了の文型

 

・If+主語+had+動詞の過去分詞, 主語+would(could, might, should)+have+動詞の過去分詞

(もし(あの時)~だったら、…したのに)

 

上記が「仮定法過去完了」の基本形となります。

こちらも「仮定法過去」と同じように、文頭のIfを省略することができます。その際はいわゆる「倒置」が起きるため、hadが文頭にきます。こちらも以下の例文を用いてご説明していきましょう。

・If I had left home earlier in the morning, I would have been to Tokyo.

(朝もっと早く家を出ていたら、東京に行けたのに)

・If I had run faster, I would have been in time for the flight.

(もしもっと早く走っていたら、フライトに間に合ったのに)

・If my friends had not taught me English, I could not have spoken English fluently.

(もし友達が私に英語を教えてくれなかったら、流暢に英語を話せなかっただろう)

 

これらが「仮定法過去完了」の文になります。

どれも「あの時~だったら、…したのに」と「過去の妄想」を述べていますね。

これもただ文法を理解するのではなく何度も口に出して繰り返したり、自分オリジナルの英文を作って脳へのインプットを促していくようにしましょう。その後の定着度も変わってきます。

 

また先述した通り、「倒置」の表現も押さえておきましょう。例えば以下のように書き換えることも可能です。

・If I had left home earlier in the morning, I would have been to Tokyo.

=Had I left home earlier in the morning, I would have been to Tokyo.

 

文頭のIfを消え、代わりにhadが文頭にきていますね。このような形もしばしば目にするので、「あ、仮定法過去完了の倒置だな」と瞬時に理解できるようにしておきましょう。中身をしっかり理解しておけば決して複雑なシステムではないので、反復練習をしておきましょう。

 

今回の「仮定法過去完了」についてはいかがだったでしょうか。

しっかり理解できましたでしょうか。「仮定法過去完了」ときくと、「なんか複雑そう…」「難しそう…」だと思うかもしれませんが、実際はそんなことありません。しっかり語順を押さえ、自由にライティングできればもうモノにしたようなもの。

実際の試験でも「あ、これは仮定法過去完了(=過去の妄想の内容がくる)だな」と気付けるように、日頃から練習を重ねておきましょう。長文読解の際にも英文の理解の幅も広がり、内容を把握しやすくなるでしょう。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。