【3分で読める英語学習】基本英単語give、takeの意味を理解する

【3分で読める英語学習】基本英単語give、takeの意味を理解する

本日は超基本英単語give、takeについてみていきたいと思います。英語学習者にとってはgive、takeはとても慣れ親しんでいる単語であり、英検やTOEICの試験には必ず登場する単語ですね。また「与える」「あげる」「連れていく」「かかる」などそれぞれたくさんの意味が存在し、いちいち日本語に当てはめて覚えようとすると脳がパンクしてしまいます。

さらにgive up、take offなどイディオムにも色々なバリエーションがあり、活用されていますね。それらを英語と日本語、1:1対応で暗記していくのは賢明な学習とはいえません。今回はそんな英文で頻出するgiveとtakeの基本的なイメージを押さえ、意味の広がりを理解していきましょう。その上で意外な使われ方を見ていきたいと思います。

英単語「give」の意味の広がりを理解しよう

まずはgiveから見ていきましょう。giveといえば、その後ろに「人」や「モノ」がくることが多いですね。giveという単語を見た瞬間、英語学習者の方は「あっ、後ろに人かモノがくるな」と考えるのではないでしょうか。例えばHe gave me a book yesterday.(彼は昨日私に一冊の本をくれた。)やShe gave a bag to her friend last month.(彼女は先月友達にバッグをあげた。)などがそうですね。

このような英文も確かに多いですが、次のような文もあります。Could you give me a ride?(車に乗せていただけますか?)直訳すると「私にライドを与えて」となりますが、そこから発展して「私を車に乗せて」となりました。また次のような文もあります。My father gave a cough in his office.(私の父はオフィスで咳をした。)こちらも「咳を与えた」ということは「咳を出した(した)」という意味になります。

また、I’ll give my girlfriend my e-mail address after having lunch.(私は昼食後、ガールフレンドに私のメールアドレスをあげる。)という文も可能です。このようにgiveの基本的な意味は「あげる、与える」ですが、そこから「伝える、発する、出す」などの意味の広がりがあります。その意味の広がりからリスニングの問題や日常英会話では頻繁に登場しますので、押さえておきましょう。

英単語「take」の様々な表現のイメージをおさえよう

次にtakeについて見ていきます。takeといえば「連れていく」「(時間が)かかる」という意味が有名ですね。例えばIt takes about ten minutes to do so.(それをするには約10分かかる。)やMy mother took me to the supermarket yesterday.(私の母は昨日、私をスーパーに連れて行った。)という文がそうですね。takeにも日本語にすると様々な意味が存在して、それらをいちいち覚えていると大変です。

giveと同様、基本的な意味を押さえておき、その意味からイメージを広げていくことが大切です。takeも汎用性が高い動詞で、「何かをつかみ取る」という基本的な意味を押さえておきましょう。そこから色々な表現が可能となります。

例えば、I take a walk in the park every day.(私は毎日公園を散歩します。)という表現。a walkという動作を「選び取る、取り入れる」というニュアンスですね。そこからtake a walk「散歩する」という意味に発展しました。また、She took the doctor’s advice then.(彼女はそのとき、その医者のアドバイスを取り入れた。)となります。「医者のアドバイスをつかみ取る」という基本イメージから、「取り入れる、受け入れる」といった意味を想像すれば大丈夫です。このようにtakeも本来持っている意味を考慮して、その英文に応じて意味を解釈できるようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。今回はgiveとtakeについて考察していきました。それぞれの持つ基本的なイメージとそこから派生する意味の広がりを理解できましたでしょうか。基礎的な意味を理解するだけでイディオムを暗記するときの苦労も激減します。例えばtake offというイディオム。takeは「何かをつかみ取る」という基本イメージにoff「離れる」という意味を持つ前置詞が付属しています。つまり「つかみ取れる状況から離れる」=「離陸する、(靴、服などを)脱ぐ」となります。このようにイメージを膨らませることで理解しやすくなる効果もあるのです。もちろんこの他にも中学校で学習するような基本的な動詞には、意味の広がりがあります。基礎的な動詞だからといってバカにせず、基本をしっかり押さえた上で、これからの学習に活かしていきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。