みなさん、こんにちは。
今回は、runとmakeを用いた日常英会話で使える表現についてみていこうと思います。
run、makeといったら英語学習者にとっては基本中の基本の英単語ですね。中学一年生で登場する英単語ですが、runもmakeもとても汎用性が高い英単語です。基本的な意味から派生して、実は幅広い場面で使える単語なのです。それでは、早速どのような表現があるのかみていきましょう。
汎用性が高い英単語ー①”run”
まずはrunからみていきましょう
みなさんもちろんご存知、runといえば「走る」という意味がパッと浮かぶかと思いますが、それだけではありません。
runには「経営する」「流れる」「運営する」「動かす」など、文脈によって意味は異なってきますが、それらを全て暗記する必要はありません。runの基本イメージを捉えておくことで、文脈から意味を推測することができます。
runの基本イメージは「動き(稼働し)続けている」ということなのです。
例えば、このような文章をみてください。
He has run his own company for five years.
「彼は5年間、自分の会社を経営している。」
という意味ですが、runの持つ基本イメージと照らし合わせてみましょう。
run his own companyの部分だけピックアップして照らし合わせてみると、「彼の会社を稼働し続けている」となります。
つまり「会社を稼働し続けている」ということは=「会社を経営している」という解釈になります。
また
She ran a today’s meeting smoothly.をみてみましょう。
ran a today’s meetingだけを取り出して基本イメージと照らし合わせると、「今日のミーティングを動かした」となります。つまり、わかりやすい表現にすると、=「今日のミーティングを運営した」となります。
このようにrunの持つ基本イメージ「動き(稼働し)続ける」を掴んでおけば、後ろにどんな語句がきても理解の幅を広げることができるのです。
これから英文でrunが出てきたら、基本イメージを思い出すようにしましょう。
汎用性が高い英単語ー①”make”
続いてmakeについてみていきましょう。
もちろんmakeときいたら「作る」という意味が出てくるかと思います。しかしそれだけの意味では不十分です。
makeにも「稼ぐ」「(計画などを)立てる」「構成する」「整える」「~させる」など、幅広い意味が存在します。ですが、これもrunと同様、makeの持つ基本イメージさえ掴んでいれば一つ一つの意味を暗記する必要はありません。
makeの持つ基本イメージは「何かを生み出す・創造する」です。
例えば、
He made his parents angry this morning.「
彼は今朝、両親を怒らせた。」
という文章。
made his parents angryを切り取って基本イメージと照らし合わせてみると、「彼の両親に怒りを生み出した」となります。そこから「彼の両親を怒らせた」となるわけです。
また、
Many employees working at this hotel make a bed for the guest.「
このホテルで働いている多くの従業員は、ゲストのためにベッドを用意する。」
という文章では、make a bed for the guestとあり、直訳すると「ゲストのためにベッドを生み出す」ということですね。そこから基本イメージを重ねると「ゲストのためにベッドを創造する」=「ベッドを整える(用意する)」となるわけです。
このように、makeの持つ基本イメージさえ把握していれば、いちいち「これは、『構成する』って意味かな?それとも『立てる』って意味かな?」と考えなくても済むということです。その分考える時間を短縮することができますし、英検やTOEICなどの試験では素早く解答することができるのです。
いかがだったでしょうか。
runもmakeも言わずもがな基本中の基本の英単語ですが、それぞれの単語の持つ基本イメージはなかなか学校では習わないかと思います。基本イメージを意識することで、なかなか覚えづらいと思われている熟語も暗記しやすくなるものです。
単語から意味を瞬時に連想させることはとても大切ですが、なかなか覚えづらい熟語に出会ったら、単語の持つ基本イメージを調べてみて、それと照らし合わせながら暗記するようにしてもいいかもしれません。
もちろんrunやmake以外の単語にも基本イメージがありますので、これからまた機会があればお伝えしていこうと思います。
国際系の大学を卒業後、オーストラリア留学、某国産自動車ディーラー営業職、子ども英会話教室マネージャー、公立中学校の特別学級の担任、都内にある某有名出版社の英文添削者(主に国公立難関校志望の生徒さんを担当)を経験。さらに中学・高校の英語の教員免許取得、英検準一級合格、TOEIC730(2020年1月受験結果)、メンタル心理カウンセラーの資格を活かし、10年以上英語担当の塾講師として全国の学習者の指導に当たっている。また不定期にセミナー講師(心理学を応用した英語学習や自己啓発、スピリチュアル関連)も務めている。
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